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出来る事なら逃げ出したい。
それ位に二宮の視線は強い。
それでも。
二宮が、私が嘘を吐いてると腹を立てる理由を、どうしても本人の口から聞きたい。
Ｎ「最初はさ…やたらと可愛がられるようになったな…って思う程度のモンだったよ」
「……………」
Ｎ「みんなで飲みに行った時に、いつの間にか消えてた時だって…気のせいか？位だったよ」
「……………」
Ｎ「それが、さ？」
ふん…と鼻で笑って。
眉間に皺を寄せて。
ふ…と視線を落とした。
Ｎ「酔っぱらったお前を部屋まで送ってってみたら…コレどうよ？マジなんじゃね？みたなモンがさ、部屋にあるワケ」
「……何が」
Ｎ「あの人の吸ってる銘柄と同じ煙草…アレなんてさ、身近な人達じゃ、あの人だけだもんな？」
「……それだけ？」
Ｎ「だけじゃねえよ…あのソファとさ、置いてあった毛布…同じ香水の匂いするとか、お揃のカップとかさ…くっそ勘弁だよね」
「……それだけ？」
Ｎ「カマかけてみても、お前は気付きもしねえし、代わりにお返しまでされて？何ソレ笑える」
ふはっ！と、笑い声。
呆れたような、バカにしたような、プラスの印象は受けない笑い方。
くっそ宮。
何ソレ？なんてコッチの台詞…。
なんでヤキモチ妬いてるみたいな言い方なんてするの…。
Ｎ「あの人に探り入れてみたらさ？あの人ね、ウチのウサギはニンジン嫌いなんだ…って言ったんだ」
二宮の綺麗な瞳が、ゆら…と揺れて。
Ｎ「彼氏いねえとか言いやがって」
ははっ！と笑う。
Ｎ「バッカみてえじゃん、俺」
「……なにがよ」
Ｎ「うるせえよ！バーカ！！」
「はぁっ！？バカってなによ！！」
Ｎ「せっかく週末前に早く上がれんだったら、帰って風呂入ってクソして寝ろ」
「二宮！！」
Ｎ「あ、アレか、デートか？…だよな、お前ら休み一緒だもんな、そらデート位するか」
「だから！！」
二宮の言葉を止めたくて。
鞄を持ってない空いてる方の手で二宮を掴めば、これ以上ない…って位の勢いで振り払われた。
二宮からの本格的な拒絶に。
自業自得とは言え、視界が滲む。
Ｎ「早く帰って王子様みてえなイケメンの彼氏に、クソ程甘やかして貰えよ、ウサギちゃん？」
何かが自分の中で切れる音がした。
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やっち(プロフ) - お互い好きだったんですか！？凄く甘々になって羨ましい〜 (2022年3月29日 22時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 随分前に読んでから好きで、最近ふと読みたくなってまた来ました。大好きです。 (2020年5月3日 10時) (レス) id: 2cd5a2ef25 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ebi信号さん» コメントありがとうです^^ 電車で読まれてのですね(笑) 私もこの翔さんには可愛がられたいのでお気持ちお察しです(笑) 楽しんで頂けたようなので本当に嬉しいです。他作品へのコメもありがとうございます！^^ (2019年10月12日 0時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
ebi信号(プロフ) - はい、ダメー。電車で読んじゃダメなヤツー！じわる涙我慢してたのに『くそ可愛がって貰え』って言葉で本気でウッって声が出ちゃったよ。隣にいた大学生の不審な目！もぉーやだ。お家帰って、もっかい読みなおしますー。 (2019年9月7日 20時) (レス) id: 15817c11d2 (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - 夏鈴さん» 楽しんで頂けたようで嬉しいです♪ …って１日で！？それは有難いやら恥ずかしいやら…(笑) 私の想像＆妄想の世界を楽しんで頂けてホッとしています。そしてある程度のエロも欲しいよねと握手を交わせそうです(笑) (2018年8月22日 3時) (レス) id: 9cf8dc8670 (このIDを非表示/違反報告)
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