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あははっ！と愉快そうに笑ったニノは、上目遣いで口元を手の甲で隠しながら俺を見ている。
この、何かする時に全てをなんとかして悪戯に結びつけようとする性根……嫌いじゃないけど、される側に回ると多少イラっとする時があるのは否めない。
「……言えよ」
Ｎ「どうしよっかなぁ……翔ちゃん怒ると怖いからなぁ……怒らないって約束してくれる？」
「…………」
Ｎ「内容次第、って顔しないの」
店員を呼び止めて生ビールを２つ頼んだニノは、１/３位残ってたビールをグイッと飲み干したから、俺はその様子から目を離さないまま、自分の残りのビールを飲み干して。
Ｎ「分かった、分かった、ちゃんと言うからさ……翔ちゃんも、俺らに黙ってるなんて寂しいコトしないでくれます？」
「分かった……んで？」
ちょっと睨む位の視線をニノに向ければ、コイツは相変わらずケラケラと楽しそうに笑いながら。
Ｎ「……『松兄』って言えば分かる？」
「……は？」
思ってもいなかった爆弾をぶっ込んできて、俺はその言葉に動揺を隠しきれるワケもなく。
Ｎ「翔ちゃんも相葉さんも俺らに何か隠してるみたいだし？俺は俺で大学の単位なんて全部取って卒論も問題無しだし？時間なんて余ってたからさ？翔ちゃんと相葉さんを尾行するなんてワケないよね」
「……は？」
Ｎ「そしたらさ、２人共さ、な〜んか似合わないし想像つかないような、共通の場所に別々に出入りしてるじゃない？そうなると、何かあるなって思うじゃないの俺としては」
「え、え、ちょっと待て」
Ｎ「だからね、斗真とか松兄とかスタッフとかと仲良くなってさ、この店で何があったのか教えてもらってね……そしたらさ、松兄が人探しも手伝ってるって言うじゃない？」
「え、え、お前」
Ｎ「城島くんのご飯も美味しいし、長瀬くんも店に出入りしてるし、達也さんとか面倒見良いし、何より太一くんなんてしょっちゅうご飯奢ってくれるから俺の財布にも優しいし」
「財布って、お前……」
Ｎ「そんな人達にはお世話掛けてるクセに、俺らにはなぁ〜んにも言ってくれない幼馴染」
空気も読まずに「お待たせしました」と店員が俺らの間にジョッキを２つ置いていく。
Ｎ「ワタシサビシイナ〜」
わざとらしい、しょぼんとした顔をして俺を見る、この目の前の幼馴染には、頭が上がらない。
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やっち(プロフ) - 続きお願いします! (2022年3月27日 20時) (
レス) @page50 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
aap(プロフ) - このお話の世界観が大好きです。何度も何度も読み直しています。後編も楽しみに待ってます。 (2021年9月7日 11時) (レス) id: 4a13db19c7 (このIDを非表示/違反報告)
和(プロフ) - 後編楽しみに待っています (2020年7月5日 21時) (レス) id: fa0e394fce (このIDを非表示/違反報告)
虹子(プロフ) - こんにちわ。このお話の後半戦は書かれないのですか？続きがとても気になります！待ってますね！ (2019年11月11日 17時) (レス) id: 8a57abc50f (このIDを非表示/違反報告)
ゆぃ(プロフ) - こんばんは。楽しんで拝見させて頂いてます。この続きが気になるのですが、続きは書かないのですか?? (2019年11月5日 20時) (レス) id: f2d39d6227 (このIDを非表示/違反報告)
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