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◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「こんばんは、マスター♪」
控え目な声が聞こえて入口を見ると、深めにキャップを被った男性が２人。
スラッとした細身であひゃひゃと笑う男性と、もう1人は紅い唇をクイッと片方上げるのが特徴的だ。
「個室、空いてます？」
『こちらへどうぞ…
A、案内して…』
空いていた個室に通すと２人共キャップを取って、髪をワシャワシャっとさせる。
「良かった〜、空いてて！」
「ホント、今日は疲れたね」
１人は目尻に皺を作り向日葵みたいに笑い、もう１人はアハハ！とニュースの時より幼く笑う。
彼らがメニューも見ずに注文して、カウンターに戻るとマスターが用意済。
それを給仕しに向かうと、キラッキラの笑顔を向けてくれる。
普段なら有名人は接客するのも嫌だと感じる事もあるけれど。
彼等は常に一定の距離を保ちながらも嫌な気持ちにさせない。
さすがはご自分達の立場を分かっていらっしゃる…と、こちらが感心してしまう位だ。
そろそろ１２時になろうという時間だった。
オーダーされたドリングを持って、個室に行くとちょっと酔いも手伝っているのか、ゴキゲンに話す２人の声が。
この時間と空間を愉しんでくれている…というのが伝わって来て、なぜだか私まで少し嬉しい気持ちになる。
「ありがと〜♪」
『いえ』
「相変わらずそっけないなぁ…」
『お客様ですので』
「ふぅ〜ん…？」
『楽しんで頂け……え……？』
返事をしながら向日葵の彼を見ると、笑顔がキラキラなのは勿論だけど。
彼全体がキラキラしてて……。
「ヤバイ！」
紅い唇の彼の声と、向日葵の彼が眩しく光ったのは。
おそらく同時だった。
そんな風に記憶している。
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黒衣(プロフ) - ちろりさん» はじめまして！(*^_^*) コメントありがとうございます┏○))…って、え！そんなに！？ありがとうです…(泣) ですよね！もふもふゴロゴロもきゅもきゅしたいですよね！(笑) この作品を気に入って下さって嬉しい♪いつか…他作品が落ち着いたらいつか書きますゆえ…^^; (2017年2月28日 19時) (
レス) id: c16ecda80f (このIDを非表示/違反報告)
ちろり(プロフ) - 黒衣さん、はじめまして！シリーズ何回も読んでます♪かれこれ5回目くらいかと。私も、もふもふゴロゴロもきゅもきゅしてみたい！とか、妄想が膨らんで大変です。いつかで構わないので続きが読めると嬉しいです♪素敵なお話ありがとうございます♪ (2017年2月28日 17時) (レス) id: fdc3102c04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒衣
| 作成日時：2016年2月29日 1時
