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音を立てないようにそっとドアを開けると、簡易ベッドの上に大野さんの姿。
子供の様に足に両手を挟み、横向きになって寝息を立てていた。
後ろ手にドアを閉めて、傍に居る時間を邪魔されないよう鍵を閉めてから大野さんに歩み寄る。
微かに眉間に皺を寄せて、ちょっとだけ尖った唇が、彼の可愛らしさと年齢不詳の雰囲気を更に際立たせていて。
ベッドのすぐそばにしゃがみこんで両手をつきながら顔を覗き込んで観察。
間近で見る彼の寝顔にふふっ…と笑いが込み上げるけど仕方ない。
ピクッと大野さんの睫毛が揺れる。
Ｏ『……………ん…？』
ゆっくりと持ち上がる瞼。
焦点の合っていない黒目が私を捉える。
Ｏ『……………ふっ…』
いつもの息だけの笑いが聞こえたかと思うと。
右手が後頭部に回され、グッと引き寄せられ、フワッと触れる唇。
私の唇の感触を確かめるように、ちゅ…ちゅ…と何度も何度も触れては離れて…を繰り返す。
触れるだけだった唇が、上唇を、下唇を、確かめるように啄ばむようにして。
咥えられるように唇を吸われて、堪らず息を洩らすと、ぺろりと舌で舐められる。
いつも、彼はこうする。
まるで。
大切かのように。
慈しむように。
唇を舐める舌の感触に、堪らず息を吸うと、それを待っていたかのように挿し込まれて。
私を、私の舌を確かめるように、少しずつ挿し込まれる舌が深くなっていく。
絡められる舌に、呑み込まれそうになる感覚に、体が自然と逃げそうになるのを彼は許さなくて。
深く求められる程に、体を引き寄せる腕の力が強くなって。
気が付けばベッドに体ごと引き込まれていた。
腕は私の腰に回されて力は強くて。
絡められた足は「私」を逃がす事など微塵も感じられない。
息が苦しくて胸を押し返す私の手は、彼のシャツを掴むだけで役目を果たしてはいない。
絡められる舌に、嬉しさと苦しさと、高揚と安心を感じた時。
大野さんの舌が逃げて、また触れるだけのキスがたくさん降ってきた。
ちゅ…ちゅ…と、ワザと音を立てるようにして。
ちゅう…と痛い位に吸われて。
フッと離された唇と、こつんと合わさるおでこ。
Ｏ『ふふっ………
あんまり放っとかれると
俺、死んじゃうかもしれないよ？』
ソレ私だよ…って言いたくなるような、胸をギュッて掴まれるみたいなコトを大野さんは言った。
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黒衣(プロフ) - ジュンさん» ありがとうございます♪スベスベお肌で色気いっぱいですもの！(笑) 可愛いすぎて(″ﾉдﾉ） (2016年9月8日 0時) (
レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - オマケ話、確かにニノちゃんはそこらの女子より女子！イケるよねー！ (2016年9月7日 23時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ジュンさん» ありがとうございます！スーツって良いですよね♪余裕が感じられる人からのヤキモチって萌えます(笑) 楽しんでもらえたみたいで嬉しいです(〃∀〃) (2016年9月4日 16時) (レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - ひゃーー！とりあえずニノちゃんのお話いただきました！上司ニノちゃん、いいわー！スーツ姿って本当に萌える！エロいニノちゃんもホントに大好きです〜。余裕があって、でもちょっとヤキモチやくなんてズルいわ！大好き！ (2016年9月3日 23時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - どさんこさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてすごく嬉しい！違いが出せるかが課題だったのでありがたい上に読み応えとか…(´pωq｀) オフィスラブ良いですよね♪私も好きです♪ (2016年9月3日 20時) (レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒衣
| 作成日時：2016年9月1日 6時
