貴方の背中。-case of M- ページ38
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「おはよ〜ございま〜す…」
いつもの挨拶をしながら自分のデスクに向かう。
途中で声を掛けてくる同僚や後輩と軽い会話を交わし、今日も呑みに誘ってくる上司をやんわりと払いのけ、席に付いてふぅ…とひと息。
Ｍ『今日も朝からモテますなぁ』
朝からバチッと決めた濃い目の顔で眼鏡の奥から上目遣いで見てくるのは私の上司・松本潤。
私が入社して数年した頃、人事異動で配属された企画部の統括を任されている、所謂デキる人。
彫刻みたいなハッキリとした顔立ち、強力な目力の後の天使みたいな笑顔、その上ちょっとした天然なこの人は社内で人気５人組の一角を担っている。
初めて会った時は、こんな綺麗な人が一般社会に居て良いものか…と思ったりもしたものだったけれど。
実際、彼と一緒に仕事をするようになってからは、あまり気にならなかった。
あの純粋で真っ直ぐな人の中に、どれだけの熱意と継続力が眠っているのだろう。
私たちでは諦めてしまうような事でも、彼は色々な角度から考えて形にしてしまう。
彼と一緒に仕事をしたい、彼に頼られる人間になりたい、そう思うようになって。
そんな彼が、常人とも思えない発想力と継続力について聞かれる時の返事はいつも同じ。
Ｍ『相手の事も考える事じゃない？
だって自分だけでもダメでしょ』
だから、
残念なことに自分の仕事以外も頑張る。
だから、
残念なことに彼に時間の余裕などない。
だから、
残念だが仕事人間と言わざるを得ない。
だから、
私は大変な仕事も頑張れていると思う。
流石にもっと自分を労わって下さいよ…と言いたい時もあるけれど、それでも彼の右腕みたいなポジションに居られるのだから、サポートするしかない。
Ｍ『A、ちょっといい？』
こう言ってくる時は、仕事頼まれる。
こう言ってくる時は、資料探してる。
こう言ってくる時は、仕事やり直し。
こう言ってくる時は、酒呑みたい時。
言い方とか声の感じとかで、何をどうしたいのかは分かるようになっている程。
Ｍ『A、ちょっといい？』
はいはい…。
どうしました？
今進めてる案件の資料はさっきデスクに置きましたよ？
あぁ…、そっちですか…。
それはご自身でお願いします。
広報部からの依頼ですから、松本さん以外はできないですし、デザイン部でもそれで進んでますから。
………あとでおやつ持ってきますから。
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黒衣(プロフ) - ジュンさん» ありがとうございます♪スベスベお肌で色気いっぱいですもの！(笑) 可愛いすぎて(″ﾉдﾉ） (2016年9月8日 0時) (
レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - オマケ話、確かにニノちゃんはそこらの女子より女子！イケるよねー！ (2016年9月7日 23時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - ジュンさん» ありがとうございます！スーツって良いですよね♪余裕が感じられる人からのヤキモチって萌えます(笑) 楽しんでもらえたみたいで嬉しいです(〃∀〃) (2016年9月4日 16時) (レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
ジュン(プロフ) - ひゃーー！とりあえずニノちゃんのお話いただきました！上司ニノちゃん、いいわー！スーツ姿って本当に萌える！エロいニノちゃんもホントに大好きです〜。余裕があって、でもちょっとヤキモチやくなんてズルいわ！大好き！ (2016年9月3日 23時) (レス) id: 4c513d08fd (このIDを非表示/違反報告)
黒衣(プロフ) - どさんこさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてすごく嬉しい！違いが出せるかが課題だったのでありがたい上に読み応えとか…(´pωq｀) オフィスラブ良いですよね♪私も好きです♪ (2016年9月3日 20時) (レス) id: 3e7f7417c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒衣
| 作成日時：2016年9月1日 6時
