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◆SIDE-YOU◆




フワフワした髪とふにゃっとした表情。


なんだか、とてもゆる〜い雰囲気をまとった人がガラスの向こうで笑う。


翔くんが彼の事を教えてくれる。


彼は「智」という名前で、外の世界に触れて3年、美術の成績で来年進学する高校が決まって、よく寝るらしい。


智くんは翔くんと同じ学校に通っていて、自分の考えている事を話せる唯一の人だと、翔くんは頭を掻きながら照れたように口を尖らせて教えてくれた。


どうやら「学校」には信頼できる人が少ないような言い方だった。
そういう「信頼できる人」を増やしていく事も「学校」に行く目的のひとつのようだ。




<お前の事も
 「試してみれば?」って
 智くんが言うから、さ?>




自分が暴走しそうになると、その前に止めてくれるとか。
他の奴らは近寄るなオーラのお陰で寄って来ないのに気にしないとか。
何だか裏で操られてる気がするけど、それが気にならないとか。
気が付くと寝てるから起こすのが面倒だけど、それも安心するとか。
1日絵を描いたり何か作ってて、言葉を発さないで終わる事もあるから心配とか。
仲良くなったきっかけが何なのか思い出せないとか。
いつの間にか気が付いたら一緒にいる事が増えて、それが心地良いとか。




さっきまでのバカにしたような雰囲気なんか欠片も無く、キラキラした大きな瞳で笑顔で、まるで子供のように頭の中に話し続けてくる。


「智くんが凄い人なんだ」っていう想いが本気なんだっていうのが伝わってくる。




<じゃあ、おいらも仲間ってコト?>




驚いて翔くんと智くんを見ると、困った様に眉毛を下げながら、ふにゃっと微笑んだ。


翔くんを振り返ると、目を見開いて固まっていた。
どうやら翔くんにも智くんの声が頭に届いたのだろう。




<おいらこそ、ありがとう翔ちゃん>




照れたように指で頬をポリポリとする智くんの様子を見ると、翔は何かに気付いたように、みるみる赤くなっていく。




<凄い愛の告白だよね(笑)>


<あ"−−−−−−−−!!>




翔くんは頭を抱えたまま蹲る。
クスクス笑う智くん。


翔くんの説明で智くんを「仲間」って思う不思議。
そして翔くん、ご愁傷様…。




 

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作者名:黒衣 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2016年2月18日 8時

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