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Aside
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"中本美紀を殺した?"
私の問いかけにゆきちゃんは表情を一切変えず、
「いえ。そんなことしませんよ」
と笑う。
「すみません、ちょっと御手洗に」
黒のクラッチバッグを持って席を立った彼女がトイレの方へ消えていくまでじっと見ていた。
あの長い髪の毛の毛先が消えるまで。
でも、10分しても帰ってこなかった。
もしかして……っ!
気づいた時には遅く、トイレには誰も居なかった。
……………っくそ。
prrrrrr…
「っ……濱ちゃん!今すぐゆきちゃんの居場所を探して!」
「ど、どしたん!?何があった?」
「逃げられた!はよ、調べて!」
ビックリしている濱ちゃんにゆきちゃんの電話番号を伝え、私は急いでお店を出た。
ここら辺は人が多すぎて前に進むことが難しい。
あぁ、いらいらする。
ヒールを履かなければ良かったと思いつつ、全力で走る。
何処に行ったの…ゆきちゃん。
「A……居場所、わかったで」
数分で掛かってきた濱ちゃんからの電話、
ねぇ、今ゆきちゃんは何処にいるの?
犯人…なのか?
そんな私の思いはやがてゆきちゃんを確実にするものとなり、
「………Black Goldや。」
まさかの事件現場だった。
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ゆか - 期待してます!久々にいい作品に出会えました。小瀧君の感情はこれから徐々に大人になれば大丈夫だと思います。頑張ってください!応援しています。 (2016年10月26日 14時) (レス) id: e374157141 (このIDを非表示/違反報告)
にこ(プロフ) - *西畑ゆい*さん» ありがとうございます!今、更新出来ないんですけど待っててください! (2015年11月28日 16時) (レス) id: 5c76457955 (このIDを非表示/違反報告)
*西畑ゆい* - お話とっても面白いです!続きが気になります。更新頑張って下さい! (2015年11月26日 6時) (レス) id: 7d93721175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にこ | 作成日時:2015年11月3日 9時