13.チャーハン ページ14
ガラッ
銀)あ、起きたか
目の前には、銀さんが立っていた
ん?銀さんが、起きてる…?
ふと時計に目をやる
《9:30》
貴)…!!寝坊!!ごめんね今からご飯作るよ
銀)大丈夫、俺作った
貴)銀さんが?
テーブルを見ると美味しそうなチャーハンがあった
銀)最近Aに任せっきりだったからな、冷めちまう前に食おうぜ
そういい私の頭に手をおく
貴)あ、うん
卵とネギと人参とベーコン
シンプルなチャーハン
銀)どお
貴)美味しい
素朴な味がたまらなく懐かしくなる
銀)A
急に銀さんの顔が真剣になる
貴)?何?
銀)俺に隠してることないか?
!!もしかして、目のこと…
昨日のことで感づかれた?
でも、このことは…言えない
どうすれば、
私は精一杯思考を巡らせた
銀)いいんだ、A。誰にだって言いたくないことは一つや二つある。Aがいいたくなったら聞かせてくれ
銀さんはやるせなそうに笑顔をつくる
貴)…ごめんね、銀さん
銀)いいんだよ
銀さんは私の頭をくしゃっと撫でる
涙が出そう、
銀)あとA、これやる
銀さんは可愛らしい花があしらわれた扇子を取り出した
貴)?扇子?
手に取ると普通の扇子より重たい
銀)これは小刀だ
扇子の持ち手から刃物を出した
貴)これを、なんで私に?
銀さんがうつむいてしまった
銀)〜〜〜から
貴)え?
銀さんの声が小さく、うまく聞き取れない
銀)だってお前可愛いから!変な奴に狙われたっておかしくないだろ!
銀)現に昨日r((スクッ
貴)私、お買い物行ってくるね!
銀さんが何か言いかけたが私は逃げるように家を出てきてしまった
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銀さん優しすぎるよ
火照りがとれない
顔が火照る上に涙まで出てきた
やばい、銀さん何か言ってる途中だった
銀さん怒っちゃったかな…
あぁぁーそれでも泣きそう
貴)グスッ
ドンッ
貴)キャッ
誰かにぶつかり尻もちをついてしまった
?)すまねぇな、怪我はねぇか?
その人は慌てて私に手を差し伸べる
貴)土方さん!
土)ってAか、大丈夫か?
貴)あ、はい、すみません、ぼーっとしてて
土)…
土方さんは私の顔をまじまじと見ている
あ、やば、泣いてたんだった
貴)あ、こ、これはですね
土)こい
そう言って私の手を引き、足早と歩いた
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作者名:みんと | 作成日時:2016年2月1日 20時