The AfterLife Store (ページ3)

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目を開けると泣きじゃくる私…。

いや、俺がいた。

生まれ変わったんだ。
後からそう思った。

錦「大倉君！」

大「あ、梨黄ちゃん。」

生まれ変わると、男になっていた。

ただ、人と違うのは前世の記憶が残っていること。

錦「ごめんなぁ？ちょっと遅れて…」

大「大丈夫やって、俺も今来たとこやから。」

錦「よかったぁ…。」

俺の元の名は『大倉忠美』。
今の名前は『大倉忠義』。

亮を忘れられない俺は、亮の面影を求めていた。
似た人でも、性格だけでも、なんでもいい。
本当に小さなところでもいいから、亮と同じなにかを感じていたかった。

直感で、亮だって。
そう、思えた人がいた。

錦戸梨黄。

彼女はそう名乗った。
梨黄は同じクラスで、隣の席だった。
運命だと思った。
この人と一緒にならなきゃと思った。

告白したのも俺からだったけど、梨黄も好きでいてくれていることがなにより嬉しかった。

きっと、亮の以外の人はもう好きになれないのだと思った。性別が変わろうと、何があろうと。

大「運命の人、やんな。」

錦「えー…、へへっ。恥ずかしいやんかぁ…。」

ホントに昔から変わらない人だ。
何も変わらないから、まだ好きなままで、何回も落とされる。

錦「大倉君？」

大「んーん、可愛いなーって。」

錦「なっ、えっ、と。
大倉君は、かっこいい…です。」

本当に変わらない、ずるい人だ。