ぼくらのきずな【気象系】 (ページ8)

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過去と現在の狭間６ページ8

雅紀side

夜ご飯は、少し手元を
休ませつつもなんとか完食した

見てる側としては、無理して
食べているようにも見えたけど

前回と同じように、手を口元に
持っていく姿を何度か見た

智さんの監視と判断で、
食べられるか食べれないかを診る

智「ん、全部食べれたね。病院は行かなくて大丈夫だよ」

潤「…ん、…んぶ、食べた…」

翔「偉いじゃん、約束守れたな」

和「好き嫌いを直さない翔にぃと違いますね～」

病院に行かなくていいと
わかった潤は、安心した表情になった

あとは夜だけなんだよね

何も思い出さず、潤が笑顔に
毎日過ごせる日は来るのだろうか

しばらくして

ようやく智さんたちが離れ始めた

いきなり離れて、逆に
不安そうな顔になった潤

お風呂をちゃちゃっと済ませて、
早めに布団に連れて来る

寝れる日はすぐに寝れるけど、
眠れない日は軽く３時間は起きてる

眠れなかった場合を考えて、
早めの布団に入る

雅「…潤、寝れそう？」

潤「……ん、」

今日は微妙かな

あの曖昧な返事は、
そんなに眠くない証拠

本当に眠い時は、
ご飯の最中に寝ちゃうくらい

今日のご飯で、眠そうに
しているところは見なかった

てことはやっぱり、
そんなに眠くないんだね

雅「焦る必要はないからね？時間はたくさんあるから」

潤「…だいじょぶ…」

雅「……そっか。おやすみ」

潤「…やすみ…」

目をつぶって、
布団に包まった潤

そんな潤を見て俺は、机の引き出しから
“あるもの” を取り出した