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眠いんだから仕方ない ページ10

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小太郎との再会から、暫くが経ったある日。緑色と桃色が彩る葉桜が綺麗な季節。


私は今日、夜の見回りということでネオンに輝く夜の町、歌舞伎町を歩いていた。目がチカチカしてくる煌めきに、あぁ、都会だな、なんて毎日のように感じている思いを抱く。私が前に働いていた定食屋のある場所はこんなにキラキラしていなかったもんだからまだ全然見馴れない。


酒の臭いがするサラリーマンが行き交う街を、私は一人適当にぶらつく。見回りと言っても酔っぱらいに絡まれている人にフォローを入れたりその酔っぱらいをしょっぴいたりという、そんな感じだ。


「くあぁ……眠い…帰りたい…」


大きなあくびをかいてそう呟く。そう。私はもう眠いのだ。一刻も早く帰って愛しのお布団に潜り込みたい。そして夢の中に行ってしまいたい。そんなもんで私には今日も変わらずやる気はない。


……パッパと済ましてパッパと帰ろう。そして眠ろう。うん。と、自分に言い聞かせ私はあと少しだけ頑張るかと気だるげに歩を進める。


すると。


「お引き取り願います変態イイイ!!」


なんていう女性の声とバチーンという痛々しい音が聞こえてきた。なんだよさっさと終わらせたいのに揉め事かとうんざりしながら、私は音のした方へと向かう。


あのバチーンという音からして、恐らくそのお引き取り願われた変態さんはビンタなるものをくらったことだろう。赤く腫れた頬が容易く想像できた。


「あーい、どうかしましたかー」


適当にそう言いながら「真選組でーす」と騒ぎの起きているらしい現場に立ち寄る。そこは歌舞伎町でも人気のキャバクラ、『すまいる』というお店の前だった。


「あ、真選組の人よ!」

「ちょっとこの人!どうにか言って貰えます!?」


と、綺麗な着物を身に纏った一人の女性が地面に転がる男を指差した。数人のキャバ嬢さん達がその男を軽蔑の眼差しで睨んでいる。


「何があったんですかー?」


至極興味がないのだが仕事なので仕方なく聞くと、「迷惑なお客なんですこの人」と困り顔で出てきたのは黒髪ポニーテールのこれまた美人のキャバ嬢さん。


「うちのキャバ嬢も困っていて、ちょっとなんとかしてくださいませんか?」


「成る程、了解しました〜」


再びあくびをしながら緩く敬礼をして見せると、「大丈夫なのかしらこの人」とかいう声が聞こえたが無視をしておいた。眠いんだから仕方ない。


「はい、お兄さーん、ちょっといいかな〜」


と、地面に倒れたその男の肩に私は手をかけた。

話にならない→←反則


銀魂!ラッキー敵キャラクタアアア!!!

神威


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設定タグ:銀魂 , 土方十四朗 , 真選組   
作品ジャンル:アニメ
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獅子の子(プロフ) - 喜んで頂けて幸いです♪ (2017年6月3日 21時) (レス) id: d0488b3ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - 獅子の子さん» わわ!こんなにたくさんありがとうございます!!私じゃ考え付かないような素敵なタイトルばかりで目から鱗というか…!!どれにするか迷っちゃいますね…!!ありがとうございました!続編も全力で行かせて貰いますので、よろしくお願いします! (2017年6月3日 18時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
獅子の子(プロフ) - のではないかと考えてつけました。長ったらしい説明の割には低クオリティで申し訳ないですm(_ _)m 続編のストーリー、楽しみにしてます。更新頑張ってください! (2017年6月3日 13時) (レス) id: d0488b3ee5 (このIDを非表示/違反報告)
獅子の子(プロフ) - 「紅」とつくので…… 最後、五つ目はこれまた夢主の通り名「舞姫」に由来しますが「舞」というその言葉は美しく聞こえるものの、夢主の「舞」はそうじゃない。幾千もの命を斬ってきた忌まわしき舞、穢れた舞だということを夢主自身がそう思ってしまっている (2017年6月3日 13時) (レス) id: d0488b3ee5 (このIDを非表示/違反報告)
獅子の子(プロフ) - また、二つ目は二人が打ち解ける(心を許し合い、互いに気にかける)中で枷になる、夢主のじょうい戦争時代と、土方さんがミツバさんを突き放した過去、二人の過去が関係してくることをイメージしました。三つ目のイメージは二つ目とほぼ同じですが、夢主の通り名に (2017年6月3日 13時) (レス) id: d0488b3ee5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピピコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipiko1030/  
作成日時:2017年4月29日 20時

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