ビビってないわ ページ35
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銀「わぁったわぁった!!うるせーなコノヤロー!!わかったつってんだろーが!!」
真選組屯所の廊下では只今銀時の怒鳴り声にも近い声が響いていた。屯所に設置されてある黒電話を耳に当て、銀時が電話をかけているのは勿論銀時が社長なんてものをつとめている万事屋である。先程、銀時が私達がこれから参加する討ち入りに色々あって一緒に行くことになったので、従業員ちゃん達に連絡を入れているのだ。
(もう少し優しく出来ないのかしらコイツ……)
一応討ち入りなんて物騒なものに参加するということを伝えているのだから相手も心配するに決まっているだろう。それなのにコイツはこんな悪態ばっかりついて。これだからいつまで経ってもダメなのよ銀時は。
銀「はいはい、おう、じゃあ切るぞ。はいはい、はーい」
銀時が耳から離した電話の受話器からは「ちょっと銀さん!?」という男の子の声が漏れ聞こえてきた。それを無視して銀時はガチャンと通話を切ってしまった。
「なんて雑な切り方してんのよアンタは…」
銀「しつけーんだもんよアイツ。大丈夫だっつってんのによォ」
「心配してんでしょうよ、従業員ちゃん」
全く、こんなダメ社長を心配してくれるなんて、いい従業員を持ったよこのバカは。今度、彼らに会ったら絶対に何か美味しいものを食べさせてあげよう。そうしよう。改めて私はそう心に決める。
「帰ったらちゃんと謝んなさいよね?」
銀「はいはい」
心底面倒臭そうにしているソイツにひと蹴り入れたくなるのをグッと堪える。コイツのことだ。そんなことしたら「警察が一般人にんなことしていいんですかぁ〜」みたいなことを抜かしてくるに違いない。想像しただけでイラッとしてくる。
「……もうすぐだね」
と、私は廊下に掛けられていた時計を視界に入れてはそんなことを呟いた。現在7時30分を回った頃である。討ち入りに向かうのは8時からだ。つまりあと30分もすれば、私達は屯所から出発することになる。刻々と時間が迫りつつある今、自然と身体に力が入る。
銀「あ?何?お前まさかビビってんの?」
「んな訳ないでしょ。なんで私がビビらなきゃなんないのよ。初めてじゃないんだから」
何度も言うが私だって白夜叉達と肩を並べて戦っていた『紅の舞姫』なのだ。これくらいで怯んでちゃ伝説に名を馳せられる訳がない。
「怖くはないよ、ただ……」
銀「ただ?」
「…色々と思い出しちゃうよね。昔のこと」
銀魂!ラッキー敵キャラクタアアア!!!
神威
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獅子の子(プロフ) - 喜んで頂けて幸いです♪ (2017年6月3日 21時) (レス) id: d0488b3ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - 獅子の子さん» わわ!こんなにたくさんありがとうございます!!私じゃ考え付かないような素敵なタイトルばかりで目から鱗というか…!!どれにするか迷っちゃいますね…!!ありがとうございました!続編も全力で行かせて貰いますので、よろしくお願いします! (2017年6月3日 18時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
獅子の子(プロフ) - のではないかと考えてつけました。長ったらしい説明の割には低クオリティで申し訳ないですm(_ _)m 続編のストーリー、楽しみにしてます。更新頑張ってください! (2017年6月3日 13時) (レス) id: d0488b3ee5 (このIDを非表示/違反報告)
獅子の子(プロフ) - 「紅」とつくので…… 最後、五つ目はこれまた夢主の通り名「舞姫」に由来しますが「舞」というその言葉は美しく聞こえるものの、夢主の「舞」はそうじゃない。幾千もの命を斬ってきた忌まわしき舞、穢れた舞だということを夢主自身がそう思ってしまっている (2017年6月3日 13時) (レス) id: d0488b3ee5 (このIDを非表示/違反報告)
獅子の子(プロフ) - また、二つ目は二人が打ち解ける(心を許し合い、互いに気にかける)中で枷になる、夢主のじょうい戦争時代と、土方さんがミツバさんを突き放した過去、二人の過去が関係してくることをイメージしました。三つ目のイメージは二つ目とほぼ同じですが、夢主の通り名に (2017年6月3日 13時) (レス) id: d0488b3ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピピコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipiko1030/
作成日時:2017年4月29日 20時