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大丈夫なのか 土方side ページ27

土方side


土「アイツ……ホントに大丈夫なのか…?」


廊下を歩きながらにそう一人呟いたのは他でもない俺だ。そしてアイツというのは言うまでもなく俺の部下であるAのことだ。

昼下がり。他の隊士共は仕事に勤しんでいることだろう屯所は静まり返っていた。そんな中、俺の歩く音だけが小さく耳に届く。仕事が一段落ついた俺は、玄関へと歩を進めており、一服しがてらAの奴が帰って来てねぇかを確認しに来たのだ。


先程、Aは一人、江戸の街へと繰り出して行った。それというのも、仕事をしていると突然、アイツに何があったのかは分からんが、手をいきなり震えさせていたのだ、それは正に異常であった。


顔にも疲れが見て取れたし、疲労が祟ったのかもしれねぇと俺は思い、気分転換に出てくると言ったソイツに許可を出したのだ。が、一向に帰ってくる気配を見せない。


…最近、酷く何かを考え込んでいたようだったし、その上面倒な案件までふっかかってくる始末だ。いくらAでも、そりゃあ疲れる訳で。


いつもふざけているような、おちゃらけたような態度を見せるAだが、仕事を始めればそれはそれは真面目で。貯まりに貯まった仕事を素早く片付けてくれる。俺もそれにゃ助かっていたのだが、


土「……無理させちまってたか…?」

沖「何ブツブツ言ってんですかィ気色悪い」

土「うおあああ!?」


と、いつの間に居たのか、総悟の野郎は俺の隣を歩いていた。それに驚き俺は、飛びはね謎のポーズをとってしまっていた。


沖「随分考え込んでたみてぇですけど、どうかしやしたかィ」


そんな俺をほくそ笑むような顔で見ながらソイツは言う。俺は「別に何もねーよ」と適当に返した。


……無理、させちまっていたのか。

Aは、いつも無駄に明るく笑っているもんだから、そういう素振りを一切見せねぇ。バカみたいに笑って、なんやかんやで真面目に働く。だが、アイツは自分のことを話そうとはしねぇ。


……例えば、何を思い悩んでいるのか、とか。


土「…」


あの日。確か、まだ桜が咲いていたある日の夜。縁側に腰かけて、月を見上げながら、何処か遠くを見据えていたAの顔が、今でも頭から離れないでいた。焼き付いたかのように、いつも頭の片隅にその面はあり続けていた。


あれからもたまに、その場所でアイツが同じように月を眺めていたのを見たが、俺は、なんと声をかけていいのか分からず、見ているだけだった。

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銀魂!ラッキー敵キャラクタアアア!!!

神威


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設定タグ:銀魂 , 土方十四朗 , 真選組   
作品ジャンル:アニメ
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獅子の子(プロフ) - 喜んで頂けて幸いです♪ (2017年6月3日 21時) (レス) id: d0488b3ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - 獅子の子さん» わわ!こんなにたくさんありがとうございます!!私じゃ考え付かないような素敵なタイトルばかりで目から鱗というか…!!どれにするか迷っちゃいますね…!!ありがとうございました!続編も全力で行かせて貰いますので、よろしくお願いします! (2017年6月3日 18時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
獅子の子(プロフ) - のではないかと考えてつけました。長ったらしい説明の割には低クオリティで申し訳ないですm(_ _)m 続編のストーリー、楽しみにしてます。更新頑張ってください! (2017年6月3日 13時) (レス) id: d0488b3ee5 (このIDを非表示/違反報告)
獅子の子(プロフ) - 「紅」とつくので…… 最後、五つ目はこれまた夢主の通り名「舞姫」に由来しますが「舞」というその言葉は美しく聞こえるものの、夢主の「舞」はそうじゃない。幾千もの命を斬ってきた忌まわしき舞、穢れた舞だということを夢主自身がそう思ってしまっている (2017年6月3日 13時) (レス) id: d0488b3ee5 (このIDを非表示/違反報告)
獅子の子(プロフ) - また、二つ目は二人が打ち解ける(心を許し合い、互いに気にかける)中で枷になる、夢主のじょうい戦争時代と、土方さんがミツバさんを突き放した過去、二人の過去が関係してくることをイメージしました。三つ目のイメージは二つ目とほぼ同じですが、夢主の通り名に (2017年6月3日 13時) (レス) id: d0488b3ee5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピピコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipiko1030/  
作成日時:2017年4月29日 20時

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