心に誓う ページ21
…会議終了後、会議室に集まっていた幹部達は解散となり、各々の持ち場に散らばっていった。沖田くんはきっとサボりという任務を遂行するべく街をぶらついているだろう。できることなら私もその任務に向かいたかったのだが、私の隣に並んで廊下を歩くこの人、土方さんがそれを許してくれるはずもなく。
「あーあ…私もサボ……見回りに行きたかったなぁ…」
土「今サボりって言おうとしたよな。サボりたいって言ったよな?」
鋭い突っ込みと共に「いい加減にしねぇと切腹させるぞこの野郎…」とでも言いたげな睨みを効かせてくる。おおっと怖い怖い。
「いや、いやいやいや、冗談ですよ?いやぁ仕事めっさしたいなぁ!うんうん!やる気出るなぁ!!」
土「あからさまな嘘ついてんじゃねーよ。言い方が棒読みに近いぞ」
チッ、バレたか。やはり嫌々なのは隠すことは出来ないらしい。だってそうだよ。やりたくないんだもん。
「まぁ仕事したくて堪らない人なんてそういないと思いますけどね。そう考えると沖田くんは普通な気がします。それを表に出すか出さないかってだけで」
ってことで私は表に出しまーす、と回れ右をして自分に正直に生きるべく走ろうとしていれば「オイコラ」と束ねた髪をわしっと掴まれて止められてしまう。
「いだだだだ!?ちょっと土方さん!もっとこう!やりかたってもんがあるでしょ!?乱暴すぎやしませんか!!」
土「誰が悪いと思ってんだ」
「仕事です!」
土「お前だわ!!!」
仕事に罪を擦りつけてんじゃねーよ!と言いながら髪を離した土方さん。そんな馬鹿馬鹿しい会話をしながら私達は私達の持ち場である土方さんの部屋、副長室へと向かっていて。
「チッ、沖田くんの野郎……いつか絶対仕事させてヒーヒー言わせてやる…」
渋々歩を進める私はぶつくさと文句を垂れる。私がこの鬼の副長に連行されて仕事をするしか道がないにも関わらず自由にサボりやがって。絶対道連れにしてやる。心に誓う。
土「ったくテメーは、腐っても副長補佐なんだからよォ…」
「腐ってもってなんですか!!ピッチピチの副長補佐です!!」
何てこと言うんですか失礼な!!と言ってやればもう疲れたとでも言うように溜め息を一つ吐いた。
…てか、そんなこと言ったって…、
「私だって疲れてんですよ…」
土「あ?何か言ったか?」
ボソッと呟いた私の声を、どうやらうまく聞きとれなかったらしく聞き返してくる土方さん。
「いえ、何も?」
私はそれに、笑って返した。
この件はまだ、この人に知られる訳にはいかないのだから。
銀魂!ラッキー敵キャラクタアアア!!!
神威
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獅子の子(プロフ) - 喜んで頂けて幸いです♪ (2017年6月3日 21時) (レス) id: d0488b3ee5 (このIDを非表示/違反報告)
ピピコ - 獅子の子さん» わわ!こんなにたくさんありがとうございます!!私じゃ考え付かないような素敵なタイトルばかりで目から鱗というか…!!どれにするか迷っちゃいますね…!!ありがとうございました!続編も全力で行かせて貰いますので、よろしくお願いします! (2017年6月3日 18時) (レス) id: 0ec549c041 (このIDを非表示/違反報告)
獅子の子(プロフ) - のではないかと考えてつけました。長ったらしい説明の割には低クオリティで申し訳ないですm(_ _)m 続編のストーリー、楽しみにしてます。更新頑張ってください! (2017年6月3日 13時) (レス) id: d0488b3ee5 (このIDを非表示/違反報告)
獅子の子(プロフ) - 「紅」とつくので…… 最後、五つ目はこれまた夢主の通り名「舞姫」に由来しますが「舞」というその言葉は美しく聞こえるものの、夢主の「舞」はそうじゃない。幾千もの命を斬ってきた忌まわしき舞、穢れた舞だということを夢主自身がそう思ってしまっている (2017年6月3日 13時) (レス) id: d0488b3ee5 (このIDを非表示/違反報告)
獅子の子(プロフ) - また、二つ目は二人が打ち解ける(心を許し合い、互いに気にかける)中で枷になる、夢主のじょうい戦争時代と、土方さんがミツバさんを突き放した過去、二人の過去が関係してくることをイメージしました。三つ目のイメージは二つ目とほぼ同じですが、夢主の通り名に (2017年6月3日 13時) (レス) id: d0488b3ee5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピピコ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/pipiko1030/
作成日時:2017年4月29日 20時