七頁目◇ ページ10
「おい、目ェ覚ませ」
お兄様の声が聴こえ、目を覚ますと其処は白い部屋だった。きっと、帰る途中に気絶してしまったのだろう。
お兄様を見る。お兄様は、此方を観てにっこりと笑った。
嗚呼、何時ものお兄様に戻ってくれた――。
凄く嬉しかった――が、それはお兄様の言葉で凡て打ち壊された。
「さぁ、“訓練”だ。疾く立て」
「え――……?」
その言葉は、私の訊き間違いではなく、確実に意図して出た言葉だ。
放心しかけたその時、腹に鈍い痛みが走る。前を向くと、お兄様。
「何やってンだ? 疾く立てよ」
お兄様は何時もの笑顔でそう云うと、私の髪を引っ張り上げた。
「痛いッ! お兄様、辞めて下さい!」
「……俺は手前なんかの兄じゃねェよ」
……その時、私は確かに聴こえた。自分の心が壊れる音を――……。
ずっと、夢だと信じていた。之は、夢ですぐ目覚める。――けど、現実はもっと辛く、私が夢だと思っていた物も、紛れもない本物だった。
「黙ってねェ疾く立ち上がれ」
「はい……」
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霜月白雨@狂人(プロフ) - 華さん» 申し訳ございません。消されてしまったようです。 (2018年5月1日 19時) (
レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 認めてもらいたい(前作)が読めません。題名、この話の内容、コメントから察するにこれの夢主視点でしょうか？このお話すごく好きなので読んでみたいのですが…… (2018年4月7日 11時) (レス) id: 198a7174c6 (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨＠実況者沼、ハマり中。(プロフ) - みゃにゃさん» 元気ですよ! 有り難うございます!! (2017年9月19日 6時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
みゃにゃ - げんきそーでようたw(´・∀・｀) (2017年9月19日 5時) (レス) id: a23cd4a964 (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨＠実況者沼、ハマり中。(プロフ) - 汚濁さん» 有り難う!! そう言って貰えると嬉しいよ!! (2017年9月18日 20時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜月白雨 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年6月18日 1時
