五頁目◇ ページ8
「之ぐらいか?」
お兄様が指をポキポキ鳴らし、私に近付いてくる。その顔は、何故か満足そうだ。
「……はい、ご指導有り難う御座いました」
重い躰を引きずって帰路につく。正直、お兄様の訓練がこんなに過酷だったなんて知らなかった。――それに、これからも一層辛い訓練になるだろう。――だが、お兄様は私を育てるためにやってくれている。そう考えると、胸元の塊が消えていくんだ。
「お兄様……私は強くなれたでしょうか?」
ポツリと呟く。その言葉は蒼い空に吸い込まれて消えていった。
その時、ふと小さい頃の思い出を思い出した――。
何時の話かは知らないけど、ずっと前の話――。
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霜月白雨@狂人(プロフ) - 華さん» 申し訳ございません。消されてしまったようです。 (2018年5月1日 19時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 認めてもらいたい(前作)が読めません。題名、この話の内容、コメントから察するにこれの夢主視点でしょうか?このお話すごく好きなので読んでみたいのですが…… (2018年4月7日 11時) (レス) id: 198a7174c6 (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨@実況者沼、ハマり中。(プロフ) - みゃにゃさん» 元気ですよ! 有り難うございます!! (2017年9月19日 6時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
みゃにゃ - げんきそーでようたw(´・∀・`) (2017年9月19日 5時) (レス) id: a23cd4a964 (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨@実況者沼、ハマり中。(プロフ) - 汚濁さん» 有り難う!! そう言って貰えると嬉しいよ!! (2017年9月18日 20時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霜月白雨 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年6月18日 1時