十頁目□ ページ13
眼から熱い涙が流れる。中也が変わった原因。中也がAちゃんをイジメるようになったのも私の所為。どんどん自分を責めていく。
「治兄様……?」
聞き覚えのある聲が後ろから聞こえる。その聲はAちゃんの物だ。
私は外套の裾で涙を拭いながら振り返った。Aちゃんは色々な所にガーゼを付けており、痛々しかった。
「治兄様、何故此処に……」
「何故? 決まってるじゃあないか。君を探偵社に誘いに来たのだよ」
「え……?」
それを訊いてAちゃんは固まった。無理もない。私からの誘いなんてほぼ無いことだ。
「如何……、Aちゃん」
「私は、行きません」
翡翠色の瞳が、私を捕らえる。
「何でだい? 君は、中也に非道い事を――」
「それ以上云わないでください!」
普段は温厚で静かなAちゃんがいきなり怒鳴り始める。之には私も驚いた。
「――治兄様の事を、嫌いになりたくないんです」
「……そう」
此処は、下がった方が善い。そう思った。
Aちゃんは、決めたことは徹底的にやるからだ。それに、此処で引かないとどうなるか分からない。
Aちゃんの異能力は強すぎるのだ。私が幾ら居たとしても、建物が壊れる。それは避けたい。
「私は、知らないよ?」
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霜月白雨@狂人(プロフ) - 華さん» 申し訳ございません。消されてしまったようです。 (2018年5月1日 19時) (
レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 認めてもらいたい(前作)が読めません。題名、この話の内容、コメントから察するにこれの夢主視点でしょうか？このお話すごく好きなので読んでみたいのですが…… (2018年4月7日 11時) (レス) id: 198a7174c6 (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨＠実況者沼、ハマり中。(プロフ) - みゃにゃさん» 元気ですよ! 有り難うございます!! (2017年9月19日 6時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
みゃにゃ - げんきそーでようたw(´・∀・｀) (2017年9月19日 5時) (レス) id: a23cd4a964 (このIDを非表示/違反報告)
霜月白雨＠実況者沼、ハマり中。(プロフ) - 汚濁さん» 有り難う!! そう言って貰えると嬉しいよ!! (2017年9月18日 20時) (レス) id: c62dc48e07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霜月白雨 | 作者ホームページ：
作成日時：2017年6月18日 1時
