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友達は私を「バ畜青春丸投げ女」と呼ぶけれど、世の中やはりお金が大切だと思う。抜きん出て何か才能がある訳では無いし、私には奨学金を返すというミッションも有るし、コツコツ働くしか道は無い。
「だからって、深夜のコンビニでバイトすることないじゃない」と母には言われるけれど、深夜のコンビニは暇な割に時給が良い。ただただ眠いのが厄介だけれど、それを除けば理想のバイト先だ。
「いらっしゃいませ」
レジをピッピと通していき、会計をする。2年も働いていれば、もう慣れた手つきだ。
この人は、よく来る仕事終わりのホステスさん。見た目は派手で怖いけれど、買っている物はヘルシーで美容に気を遣っているのがよく分かるラインナップ。
「あと煙草、いつもの。お姉ちゃん分かるよね？」
「ピアニッシモですよね？」
「そう〜！あんた記憶力いいわよね、うち来て働けば？」
決め台詞はこれだ。「あんたうち来て働けば？」。
酔っ払っているので本気じゃないことは分かっているから、笑顔で受け流す。そして、正解したご褒美にいつもお店のライターをくれるけれど、私は煙草を吸わないので正直要らない。
「ありがとうございました。……お待たせ致しました」
いつもホステスさんのレジはこんな感じなので時間を長く取られてしまう。慌てて次の人を呼ぶと、次はひょろっとした男性。
この人もよく来る常連さんだ。大体カツカレーとか牛丼とかそういうカロリーの高いデカ盛りメニューとお水を買っていく。細い体の何処にこの量が入っていくのか不思議に思う。
「あたためどうなさいますか？」
「大丈夫です」
「買い物袋はお持ちですか？」
「ないです。袋お願いします」
ちゃらっとした雰囲気なのに、出てくる言葉はどこか優しくて丁寧で、店員のことを気遣ってくれてることが伝わる。さっきのホステスさんとは違うタイプで好きなお客さんだ。
そして背が高くて顔が小さくてパッと見イケメンなので、パートの主婦の奥様方が騒いでいるのをよく聞く。
「300円のお返しです。ありがとうございました」
「ありがとうございます」
丁寧すぎるくらい丁寧に頭を下げる。本当に優しい人なのだろうなぁと想像がついた。
コンビニバイト歴2年目に突入した私の密かな楽しみは、こうして人間観察をすること。そんな感じで暇なバイト時間を過ごしています。
「……ふわぁ」
「わぁでけーあくび」
奥で廃棄の整理をしていたバイトの後輩の山本が半笑いで見てきた。
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parumu(プロフ) - かえる。さん» はじめまして！ありがとうございます(；＿；)♡これからも宜しくお願いします〜！！ (2022年8月28日 21時) (
レス) @page38 id: 3fe3b17a70 (このIDを非表示/違反報告)
かえる。(プロフ) - 初コメ失礼します!いつも楽しく読ませてもらっています！応援してます！ (2022年8月28日 21時) (レス) id: 06d9623eb5 (このIDを非表示/違反報告)
parumu(プロフ) - いぬU・x・Uさん» はじめまして！そんなふうに言っていただけて嬉しいです(；；)まだ何も起きていない平和なお話なのですが、楽しく読んでいただけると嬉しいです！ぼちぼち頑張ります〜！ (2022年8月28日 21時) (レス) id: 3fe3b17a70 (このIDを非表示/違反報告)
いぬU・x・U(プロフ) - 初コメ失礼します…！とっても素敵なお話をありがとうございます！！これからも主さんのペースで更新応援しております〜！！ (2022年8月27日 13時) (レス) @page37 id: b1951e364b (このIDを非表示/違反報告)
parumu(プロフ) - リーフィア推しの【タクト】さん» そうなのです、読んでいただきありがとうございます🥰 (2022年5月24日 20時) (レス) @page29 id: 3fe3b17a70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：parumu | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/parumu_u_62
作成日時：2022年4月23日 16時
