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夢の国1 ページ26

Aside


キ「遊びに行こっか。夢の国に。」


キヨくんのその一言で、私は夢の国デビューをすることになった。






A「うわぁ〜すごい……。これが夢の国……。」


洋風な建物が並ぶ景色に圧倒される。
すごく綺麗で可愛くて華やかだ。


キ「被り物買お。俺が1番似合うやつ選ぶ。」

A「じゃあ、私がキヨくんの似合うやつ選ぶ!」


ショップに入りお互いの似合いそうな物を選ぶ。
ふと目に入った黄色いクマの被り物を手に取る。
似合いそうだなと見ていると、後ろから頭に何かを付けられた。


キ「めっちゃ似合うわ。鏡見てみ?超可愛いっしょ!文句はなしな?」


鏡を見ると頭には白い猫耳にピンクのリボンが付いたカチューシャが付けられていた。


A「可愛い!じゃあ、キヨくんはこれね。」


キヨくんが屈んでくれたので、頭にポンっと被せる。
めちゃめちゃ似合っていて、可愛い。


A「…うん。私、さすがかも。」

キ「そんなに似合う?笑」

A「鏡見てみてよ!そんなに似合ってるから!笑」


キヨくんは鏡を見て、「いいじゃん」と嬉しそうに呟いた。




2つ買って頭に付ける。
隣に並んで歩く。
手が触れそうで触れない距離。
…今日は夢の時間を過ごすんだから、いいよね?
勇気をだして、キヨくんの手を握る。


キ「!!」

A「…繋いだことなかったから。」

キ「うん。繋いどこっか。」


そう言って、キヨくんは指を交差させて手を繋いだ。
いわゆる『恋人繋ぎ』ってやつ。
細い指と嵌められているリングの感触にドキドキする。


キヨくんは身長が高いから目立つ。
隣にいる私との差に2度見する人もいたり。


キ「キョロキョロしてどうしたの。」

A「すごい視線感じるなって。キヨくんが目立つからみんな気になるんだね。」

キ「そう?Aちゃんが可愛いから見てんじゃない?」

A「それは違うと思うけどな〜笑」


最近の口癖のように『可愛い』と言われる。
全然慣れない。
好きな人からの『可愛い』は、ものすごい破壊力があるのだ。
まだ少し暑さの残る9月中旬。
その破壊力にやられ、私は顔を真っ赤にして歩いた。

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設定タグ:キヨ , 最終兵器俺達 , TOP4   
作品ジャンル:恋愛
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えぬ(プロフ) - RX-00さん» 最初から読んでくださってありがとうございます!会話部分は勢いで書いていて、私の中のキヨくんの叫びが出ちゃいました笑 これからも楽しんで頂けるように書いていきますので、ぜひ、よろしくお願いします🙇‍♀️ (2022年7月20日 16時) (レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
RX-00(プロフ) - 初めまして。パート1から読んでます。キヨくんの発言する言葉ひとつひとつがキヨくんの声で脳内再生されて、毎回笑わせてもらっています!「ガッチさんにときめかないで!」が個人的に大好きです(笑) (2022年7月20日 16時) (レス) @page47 id: d76f713c2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えぬ | 作成日時:2022年6月5日 21時

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