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夢の国2 ページ27

キヨside
小さな手と指を交わせて歩く。
付き合って2ヶ月程が経っていた。
テレビで夢の国の特集がやっていたのを真剣に見ていたAちゃんを連れて行きたいと思い、声をかけた。
どこを見ても感心している。
「すごい!」とか「綺麗〜」とか「可愛い〜!!」とか、リアクションが大きくて新鮮だ。


キ「はい、ポップコーン。」

A「これ、みんな持ってたやつだ。ポップコーンなんだ、すごい!」

キ「……ふっ笑」


今日何度目の「すごい!」だろうか。
俺は可愛いさと面白さで笑ってしまう。


A「何笑ってるのー?…変なこと言った?」

キ「違う違う。すごい!ってめっちゃ言うじゃん。それが新鮮でさ。…あと、すげー可愛い。」

A「可愛いって口癖みたいに言うね。……全然慣れない。」


顔を赤くしてそう言うAちゃん。
世界一可愛い。





いろんなアトラクションに乗り、少し休憩することに。
どうやら絶叫系は得意なようで、乗り終わってもピンピンしている。


A「次はあのジェットコースター乗りたい!」

キ「いいよ〜。でも、ちょっと待って。おじさんの体力回復させて。」

A「うん。あ!飲み物買ってくるね。」

キ「ありがとう。」


Aちゃんは近くの自販機に向かった。
ベンチに座ってAちゃんが戻って来るのを待っていると、「あの」と声が聞こえた。


女1「あの、キヨさんですよね?」

キ「え、あ、はい。」

女2「本物のキヨ!?マジで!?」

女3「やばー!身長高!カッコイイ〜!」


苦手なタイプに囲まれてしまった。
やばい、Aちゃんが帰って来てしまう。


女1「写真撮ってもいいですか?」

キ「あ、プライベートなんで、すみません。」

女2「いいじゃん、撮ってよ〜。」

女3「順番に撮ろ!あんた並びな!」


断ったのにも関わらず、スマホを構える1人。
腕を組もうともう1人の手が近づいた時、Aちゃんが帰って来たのが見えた。
やばい、彼女の顔がバレてしまう。


キ「ほんと、やめて。俺、許可してないよ、写真。」

女1「ごめんなさい、ほら、やめとこうよ。」

女2「えー?別に良くない?」

女3「ちょっとぐらい、いいじゃん。」

A「そうですね、ちょっとぐらいならキヨくんの嫌がることしてもいいのかも。……でも、それならこっちもちょっとぐらいあなた達のこと晒してもいいんですよね?#迷惑ファンなんちゃって。」


すごい形相で俺の彼女がこちらを見ていた。

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設定タグ:キヨ , 最終兵器俺達 , TOP4   
作品ジャンル:恋愛
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えぬ(プロフ) - RX-00さん» 最初から読んでくださってありがとうございます!会話部分は勢いで書いていて、私の中のキヨくんの叫びが出ちゃいました笑 これからも楽しんで頂けるように書いていきますので、ぜひ、よろしくお願いします🙇‍♀️ (2022年7月20日 16時) (レス) id: 467f387b94 (このIDを非表示/違反報告)
RX-00(プロフ) - 初めまして。パート1から読んでます。キヨくんの発言する言葉ひとつひとつがキヨくんの声で脳内再生されて、毎回笑わせてもらっています!「ガッチさんにときめかないで!」が個人的に大好きです(笑) (2022年7月20日 16時) (レス) @page47 id: d76f713c2b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:えぬ | 作成日時:2022年6月5日 21時

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