第２７話 偶然であり運命 ページ29
貴方｢お、お久しぶりです作之助さん!｣
織田｢隣いいか？｣
貴方「もちろんです｣
私は隣においていたリュックを床におく。
作之助さんはショルダーバッグを床においた。
そしてゆっくりこっちを向いて"ふっ"と笑ってくれた。
貴方(笑った……)
作之助さんは普段笑わない。
無愛想と言うわけではないが真顔の表情を崩さず私の話を聞いてくれる。
彼曰くもともと笑わない人らしい。
作之助さんが笑っているのは何回かしかない。
そして今笑ってくれているのである。
すごく嬉しい
貴方｢偶然ですね、織田さんはよく来ていたんですか？｣
織田｢いや、大学入試だったから来ていなかった。今日久しぶりに来たんだ｣
貴方｢じゃあ……本当に偶然なんですね｣
織田｢そうだな｣
作之助さんと話していると本当に落ち着く。
私はもともとｷﾞｬｰｷﾞｬｰ騒ぐ人たちとは仲良くできないタイプだし、勉強のこともあって友達は多くはない。
そんな私の数少ない大切な人。
織田｢その参考書……問題集もまだ使ってたのか？｣
貴方「はい｣
織田｢結構前から使っているやつだし……もうボロボロだな｣
貴方｢でもすごく大切なんです｣
織田｢……まぁ、いいか。それより高校合格おめでとう｣
優しくﾎﾟﾝﾎﾟﾝ頭を撫でてくれた。
大きな温もりが私の髪の毛をくしゃくしゃにする。
それが日常的で何より嬉しかった。
貴方｢ありがとうございます。受かったのは作之助さんのお陰です｣
織田｢俺は別になしもしていないさ。Aの努力の証だ。それで月島高校はどうだ？｣
貴方｢あ、その月島高校は受けて、ないんです｣
そうなのか？と驚きの目で見られる。
織田｢第一志望そこだったよな?｣
貴方｢ギリギリのときに他のに変えたんです｣
織田｢ほぉ〜それはすごいな。それでどこの高校に行ったんだ？｣
桜乱学園に行ったと言ったら笑われるだろうか？
貧乏人がそんなエリート集まりのところになぜいったのか？……と。
織田｢言えないほどのところなのか?｣
貴方｢いえ……そうじゃないんですけど。その……
笑わないで下さいね？｣
織田｢頑張って入学したところをバカに何て俺はしないさ｣
貴方｢えっと、私が通っているのは＿＿＿
桜乱学園で、す＿＿＿＿｣
◇◇◇
織田作って口調こんなんでいいのかな?汗
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 503人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そらちゃんです！！(プロフ) - 花男？ (2020年8月21日 7時) (
レス) id: 5d277503a8 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりの抹茶 - 初コメです。初めてこの作品を読んだのですがとても面白いです！キャラヘイトについては色々な意見がありましたが(下拝見)、そう思われるほど作者様の文章力があるのだと思っています。完結するのが楽しみです (2019年1月11日 23時) (レス) id: 6d228bc660 (このIDを非表示/違反報告)
桃雪華(プロフ) - 柊さん» 返信遅れました。すみません…後指摘ありがとうございます。 (2017年8月10日 16時) (レス) id: 1382d36792 (このIDを非表示/違反報告)
桃雪華(プロフ) - sofaradoreさん» 返信遅れました。本当ですね…指摘ありがとうございます (2017年8月10日 16時) (レス) id: 1382d36792 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 続編だけじゃなく、こちらにもフラグを立てて欲しいです。キャラヘイトはルール違反では無いですが、苦手な人は酷くショックを受けるのでフラグを立てる事が義務づけられていますよ。マナーやモラルの問題では無くルールなので、よろしくお願いします。 (2017年7月13日 12時) (レス) id: 989dfcf2dd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桃雪華 | 作成日時：2017年1月31日 23時
