((これだけの人が笑ってるのに)) ページ12
.
.
宏光の声とともに腕を引っ張られて引き寄せられる。
「…ミツ」
見上げるといつもと雰囲気が違うミツ。
…男らしい。
「かばうんですか。ますます怪しいですね!?」
宏光「メンバーをかばって何が悪いんだよ?」
.
.
そう言って入り口の方を向きスタスタと歩いてくミツ。
腕をもたれているあたしも引っ張られ歩く。
.
.
.
中に入ると、見慣れたみんなの顔。
だけど少し違って
.
.
.
裕太「Aは悪くないよ」
優しい顔をしてた。
宏光「待ってろっつったのに勝手なことしやがって」
渉「北山、怖い」
あきらかにミツはご立腹だ。
「あのねっ、あたしミツと抱き合ったのは本当だけど、それはあたしが階段から足を滑らせて…で」
伝えたいことがありすぎてうまく喋れない。
「 とにかく、ミツは悪くないの!!だからミツを責めないで…責められるのはあたしの方だから」
.
.
.
宏光「“君の笑顔でこれだけの人が笑ってるのに”」
.
.
.
え?
急にミツが歌い出した。
.
.
太輔「“1人じゃないと気付いてほしいよ”」
smileだ。
.
.
太輔「Aを探してる時、みんなで話してたんだ。Aはsmileだって」
宏光「ひとりで抱え込むな8人でキスマイだろ」
その言葉に涙が溢れて、目の前が歪む。
俊哉「最近、A泣きすぎじゃない?」
裕太「Aは1人で抱えすぎだよ」
健永「俺らがいるじゃん」
高嗣「頼っていんだぞ」
「みん…な」
太輔「本当、泣き虫だな。みんなAの見方だぞ」
あたしの頭をポンポンってやってくれた太ちゃん。
宏光「てか、お前だけのせいじゃねーよ。
だから…なんか変なこと考えてんならやめろよ」
図星。
本当はみんなが険悪ムードになった時、
すごく嫌であたしが辞めればいつものみんなに戻るんじゃないかって考えた。
あたし馬鹿だったなぁ。
宏光「帰るぞ」
「うん!」
1人じゃないと気付いて欲しいよ!
(てか、宏光。最初はずしたでしょ?)
(言うなっ//)
*..ラッキーメンバー..*
二階堂高嗣
130人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:真中ユウ | 作成日時:2013年2月28日 21時