玉狛3 ページ38
待って、この人が絡んでいるということは
三雲さん達は、ボーダー隊員ということで。姉さんを知っているということで。
関わらない方がいいと私の脳内はそう言っている。
考えているうちに話は進んでいたみたいで…
「Aちゃん、うちの支部来て夕食食べていきなよ。今日は加古さん防衛任務らしいから」
はい?
「....流石にお邪魔するのは気が引けますのでご遠慮させて頂きます。
それにボーダーにすら関係の無い人間が、支部に行くのもどうかと」
絶対行きたくない。勧誘も蹴っちゃったし、ボーダーの人にあまり関わりたくないというか…
「大丈夫、うちは結構ルーズだから。あとボスからも許可もらってるから」
そういえばこの人サイドエフェクト持ってたんだっけ。私と会うことも見えてたってことで、読まれてたってことか…
「今日は、Aちゃんが夕飯来てくれるぞー」
「行くって言ってませんから、呼びかけないでください。行きませんよ…」
断りづらい雰囲気になって
「え、本当ですか?良かったぁ、お話してみたいと思ってたんです。」
「本当か?なら早く行こうぜ。今日はレイジさんのオムライスだった筈だぞ。」
二人も地味に喜んでいて、
こうなったら
「分かりましたよ……迅さんお邪魔しますね。」
断れるはずがないです。
「よし、なら早く行こうぜ。」
「あ、待ってよ。遊真君」
「待て、二人共!また迷ったら大変だからな!?」
と仲良く走っていく三人
「……迅さん、見えてたんですね。」
「まあね。だけどAちゃんタイムリミットまでそんなに無いんだから思い出作りには別に良いだろ?」
……ホントにどこまでも読まれてる
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あ - 号泣でした (7月24日 12時) (レス) id: 63a9fa29e6 (このIDを非表示/違反報告)
あ - 最初の方を読んでたときは、加古さんと双葉ちゃんに出会って助けられていく話だと思っていたけど、そこからシリアスな展開になっていって想像を覆されたので面白かったです。 (7月24日 12時) (レス) @page26 id: 63a9fa29e6 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無%(プロフ) - 完結おめでとうございます!よく3姉妹で比べられていてこの作品は思い改めて話し合うきっかけになってくれたし心を軽くしてくれて本当に感謝してます一つの作品としてもとても面白かったです!個人的にbatEND好きなのでこれはこれで良かったなと思いますし感動しました! (2023年4月10日 4時) (レス) @page29 id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
優璃 - なんかもう色々起こり過ぎて泣くことしかできませんでした。私も東大に通う姉がいてよく比べられます。凄いことくらい知ってるから自分のことも見てほしい気持ちもすごく納得できました。私もこの小説の主人公の様に「私は私」という言葉を思い出して頑張っていきます。 (2022年8月13日 0時) (レス) @page29 id: 190960af7c (このIDを非表示/違反報告)
杏里 - 久しぶりに何回も泣きました。iPadのケースの上にたくさんシミが出来ました。私もよく比べられます。この小説を読んで自分に向き合うことができました。 (2021年8月21日 18時) (レス) id: 5e2264f03f (このIDを非表示/違反報告)
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