オマケ41 ページ43
「なんなんだ、Aは。藍はあんなにしっかりしてるのにヘラヘラしてて
今日の演奏だって、酷いもんだ」
「そうね、藍はあんな曲始めて二年もかからないでひけるようになったのに、本当にだめな子ねぇ」
「こないだのテストだってひどかった、なんであんな簡単な問題を間違えるか意味が分からん。
そういえば、藍はこの1年間で二回以外は全部百点だったな…流石だな」
「すごいわよね!流石だわ。藍は本当に自慢の娘よね
努力家だし、ご近所さんでも親戚内でも評判がいいし、文武両道だし、美人だし、愛想もいいし、
それに比べてAは
努力はしてないし、評判も悪いし、勉強も運動もそこそこまあまあだし、顔は特別美人でも可愛いわけでもないし、愛想もそんなに良くないし、本当になんであんな子になったのかしら?」
「少しは藍を見習って欲しいものだ。まあ所詮妹だ、藍のオマケみたいなものだから大丈夫だろう…そういえば次の休みに〜」
聞いてて、息苦しい感覚に陥って、頭の中が真っ白になって、思い出すのは色々な人の視線
父さんの母さんの親戚の
ご近所さんの学校の人の友達の
いろんな視線を思い出した。小一の私でもその視線の意味が分かった
知りたくなかった、悲しい悲しい事実
私を私として見てない、姉さんと私を比べる目
知らなきゃ良かった、知りたくなかった。
「A?どうしたの、お父さん達が待ってるから早く行くわよ」
いきなり声をかけてきた姉さん、驚かなかった。それ以上に悲しみと辛さが私の脳と心を侵食していったから
目の前の人を見る
綺麗な藍色のドレスを着て、長い髪に百合の髪飾りをつけた、美人で可愛いお姉ちゃん
綺麗な笑顔を向けた、お姉ちゃん
優秀なお姉ちゃん
他の車に写った私を見る
お古のところどころほつれてる水色のドレスを着て、なにも手を加えていない下ろされた髪の、どうとも言えない私
笑顔なんて見せないつまんない顔
そこそこまあまあの私
こんなに違うんだ。
嗚呼、私はあなたをどう見ればいいんだろう?
「.....そう、ですね。行きましょうか?」
出てきたのは使い慣れない敬語、繋がれかけた手を振り払い歩き出した。
自分勝手だって、八つ当たりだって、嫉妬で醜いなんてわかってる
嫌いになりそうです…
お姉ちゃん
否姉さん
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衡機 - 私も兄と比べられる事があるので泣ける。 (2018年1月27日 15時) (レス) id: 7be352b008 (このIDを非表示/違反報告)
勉学を嫌う者(プロフ) - 燐さん» コメントありがとうございます。自分はこんなに努力してるのに....!と言うとき有りますよね。とてもつらいです。 (2017年4月1日 8時) (レス) id: 6e5a493a36 (このIDを非表示/違反報告)
燐 - 私もよく勉強面で比べられることが多くて、思わず泣いてしまいました。 (2017年4月1日 0時) (レス) id: 96eae221f6 (このIDを非表示/違反報告)
勉学を嫌う者(プロフ) - 5時間目の憂鬱さん» すみません。申し訳無いのですが、見つけられないので、教えて頂いても宜しいでしょうか? (2017年2月22日 22時) (レス) id: 6e5a493a36 (このIDを非表示/違反報告)
5時間目の憂鬱 - 3ページ目誤字ってますよ。帰るだと思います。まちがってたらすいません。 (2017年2月22日 15時) (レス) id: 63cb2c15f6 (このIDを非表示/違反報告)
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