姉さんのオマケ［ワールドトリガー］

オマケ39 ページ41

[昔は、仲が良かったんです。
何処に行くにも姉さんについて行って、姉さんのすることを真似したくて、ずっと一緒にいました。
お姉ちゃんって呼んだりして、大好きだったんです。


姉さんは三歳ぐらいからピアノ教室と水泳教室に通ってて、いつも凄い成績を出していて自慢の姉でした。いっつも努力してて、毎日毎日ピアノを弾いてて今でも耳に音色が残っています。

幼い私はその姿に憧れたんでしょうか？父や母にねだって四歳からピアノを始めました。最初は姉さんみたいに上手くなりたい、あんな曲を弾きたいって思って毎日毎日姉さん以上に練習していました。



なんでこんなこと覚えているんですかね？それほど記憶に鮮明に残る日常だったんでしょうか？



姉さんが小学校に入って、暇になった分私は練習に時間を費やして
難しい曲も少しづつですが弾けるようになっていきました。

姉さんは私の成長スピードを遥かに上回っていて、学校に行って練習があまり出来ていなくてもどんどん成長していきました。
私も早く追いつきたいともっと練習しましたが、才能がなかったのか全然進歩しませんでした。



親戚や近所の方々にも、姉さんの噂は広がっていき有名人のようだった、みんなに褒められる姉さん、いろんな人の中心で楽しそうに笑う姉さん、努力を褒められる姉さん、優秀な綺麗な姉さん、

その時、私は嬉しかった。けどどこか不思議だった。

私だっていっぱい努力してるよ？なんで私は褒められないのかな？なんでみんな姉さんを見たあと私を見て変な顔をするのかなぁ？

と疑問に思った。だけどお姉ちゃんはすごいから褒められるよね！って思ってた


今考えれば才能のない私と才能のある姉さんを比べてたんだろうって、思う。


私も小学校入学して、沢山のことを知って沢山の人を見た。

姉さんは学校の中でも有名で、人気だった。


私にも、友達が出来て毎日が楽しかった
大好きなお姉ちゃん、楽しい友達、楽しい学校、大好きなピアノ
これらがあったから幸せ


たまたま聞いたことはその時の私の中では凄く衝撃的で

「Aちゃんと藍ちゃんて姉妹なのに、藍ちゃんの方がすごいよね！なんか、Aちゃんてへーぼんすぎるっていうか、普通で藍ちゃんのオマケって感じだね。

Aちゃんと仲良くなれば藍ちゃんと仲良くなれるよね！」


って偶然聞いて
かなり傷ついてしょうがなかった]

オマケ40→←オマケ38

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す