オマケ25 ページ25
床に打ち付けられ、肺の空気が一気に抜ける感覚
頬はジンジンと痛み熱を持ち始めている
殴った人、父さんはこちらを見下してこう言い放った、
「こっちはなんも出来ねえお前達の為にそんなにやりたくもない仕事をやってんだ。母さんや藍はまだしもお前の為にまで働いて、金もらって養ってやってんだ!それを理解しろ、逆らうなこの無能が」
私の心の叫びなんて聞いてくれなかった、
「私は、そんなこと理解してる。理解してないのはあなた達。周りを見てないのはあなた達でしょう?」
もうどうにでもなれ。
父さんと、私の睨み合いの間に入ったのは意外なことにも母さんだった…
「あなた、もうやめましょう?Aも気が動転してるだけよ。明日からは藍みたいないい子になるわ。」
久しぶりに撫でられた。気持ちが暖かくなる筈のソレは、ただ心を冷たくするだけのもので。
かけられている言葉は、嬉しくなるはずなのに心に全然響かずにただ、気持ちを冷ますだけで、
向けられる笑顔にはなにも感じない。
「........母さん、私は姉さんじゃない。Aなんだよ。姉さんのオマケでもない、姉さんの代わりでも無い、姉さん第二号でも無い
それに動転もして無い、冷静に考えてる」
頭に乗っていた手は、頭を鷲掴みにし
顔は怒りに赤くなって、私を睨みつける
「なんなの、何で言う事を聞かないのよ。
あんたのために塾に通わせて、叱ってやって、落ちこぼれのあんたを藍のようにしてやろうとしてあげてるのになんなのよ!言う事を聞きなさい!そういうあんたは嫌いよ、一度も愛したことなんてないわ
あんたなんて産まなきゃ良かった」
一瞬にして頭の中が真っ白になった、考えてたことが全て消し飛ぶ。
理解したくなかった、生きてることを否定されたくなかった。
受け入れたくなかった、望まれなくても、必要とされなくても、辛いって思ったけどなんとか諦められた。
けど今は言葉に表せないくらいの
悲しさ、辛さ、脱力感などが私の脳を侵食していく
気づけば部屋を飛び出していた
部屋を出ると姉さんが驚いたような、悲しむような表情でこっちを見つめていた。その横をすり抜けて真っ直ぐ玄関から家を飛び出した。
「Aっ!」
後ろから姉さんの声が聞こえる
大っ嫌い。姉さんなんて大嫌い
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衡機 - 私も兄と比べられる事があるので泣ける。 (2018年1月27日 15時) (レス) id: 7be352b008 (このIDを非表示/違反報告)
勉学を嫌う者(プロフ) - 燐さん» コメントありがとうございます。自分はこんなに努力してるのに....!と言うとき有りますよね。とてもつらいです。 (2017年4月1日 8時) (レス) id: 6e5a493a36 (このIDを非表示/違反報告)
燐 - 私もよく勉強面で比べられることが多くて、思わず泣いてしまいました。 (2017年4月1日 0時) (レス) id: 96eae221f6 (このIDを非表示/違反報告)
勉学を嫌う者(プロフ) - 5時間目の憂鬱さん» すみません。申し訳無いのですが、見つけられないので、教えて頂いても宜しいでしょうか? (2017年2月22日 22時) (レス) id: 6e5a493a36 (このIDを非表示/違反報告)
5時間目の憂鬱 - 3ページ目誤字ってますよ。帰るだと思います。まちがってたらすいません。 (2017年2月22日 15時) (レス) id: 63cb2c15f6 (このIDを非表示/違反報告)
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