姉さんのオマケ［ワールドトリガー］

オマケ19 ページ19

二人と別れてある丘のようなところに来た。
崖のようだがその先には桜の大木がそびえ立っている


その桜の木に背中を預け
ギターを持ち曲を紡ぐ、あの真っ二つにした歌詞を思い出してそれに音を載せていく、

やけに早く、進んでいった。


望さんに会った時から考えてた曲、双葉さんに会ってそれが完成した。二人のおかげ出来た、今までとは違う曲想のモノ


他の人たちとは違うことを教えてくれた、大切な人達に教えてもらった、大切なこと。
それを想い、私はギターを弾いていった




あたりが真っ暗になる頃曲は出来上がった。
時計を見ると五時を指している、


帰る前に1度だけ歌っていこう


最初の旋律を弾き、メロディーを奏でる
それに、声を想いを載せて歌い出す



"今まで只のオマケって思って生きてきたんだ。

私なんて姉さんのオマケ、ほかの人から見たら只の失敗作、ただただ愛されたくて振り向いて欲しくて、でもどんなにあがいても誰も私を望んでなんてくれなかった

すごくすごく胸がキズが痛い、辛くて辛くて仕方が無くて

でもね、二人は教えてくれた

私は私でいいんだよって

二人は言ってくれた

貴女は素敵な人よって

二人は言ってくれた

貴女は貴女でしょうって


今まで生きる意味を知らなくて、存在意義を探してた。生まれた意味を知りたかった


でももういいんだね。そんなこと見つけるのだなんてかんたんだったのかな

私は私でいい。こんなことだったんだ


どんなに忘れられたって、どんなに比べられ用が、もうどうだっていいや

だけどね、今まで思ってきたことは変えられないな

ねちっこいかもしれないけどしょうがないよね？


ねえ、姉さん

私はずっとずっとあなたが嫌い、大嫌いです"


こんな矛盾してるようななんか私の我が儘の詰まったような想いを載せて歌い終わった。最後のフレーズを弾き終え


私はその場を去ったんだ

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