姉さんのオマケ［ワールドトリガー］

オマケ13 ページ13

先輩の去った静かな保健室で黒江さんの隣に座り昼食をを食べる

いつもは昼食なんて取らないからな、なんか変な感じ
隣に座る彼女を見ると美味しそうなお弁当を頬張っている…ちなみに私が食べている物は彼女から貰った購買のパン。程よい甘さのメロンパンでなんか美味しい


そう言えば、誰かと昼食を食べるなんていつぶりかな.....
学校では食べないし、家では基本みんなバラバラだからね。久しぶり


「木虎さ……Aさんは、何時もお昼はどうしてるの。鞄とか見てもどこにもなかったから」

パンを食べるのを再開し始めると、いきなり声をかけられた
彼女を見ると不思議そうにこちらを向いている
というか名前で呼ばれた？え、え？なんというかその、慣れてないからなんかくすぐったい感じがする

「えっと、私昼はご飯食べてないんですよね…基本そんなに動きませんしお腹空かないんです。だから毎日図書室に行って勉強してるんですよ」

静かだし、集中出来るし丁度いいんです。


作って貰えないから、そして朝作る時間もない


姉さんは、作ってもらってるっけ…
あの時、あの視線に気づかなければ。あの姉さんと私を比べる目線に気づかなければ、

こんなに辛くは無かったのだろうか、もう少しだけでもマシだったのかな




「Aさん、大丈夫?やっぱり具合悪い」
揺すられてハッとして意識が戻ってくる

「いえ、少しだけ考え事をしていました。すみません」



それからまた黙ってもくもくと昼食を食べ終え、少しだけ会話をしていると


「黒江さんは、「名前で良い、私はあなたのこと名前で読んでるから」はい」

名前で、か。女の子の友達が出来た見たいでなんか、物凄く とても


嬉しい

「敬語もいらない。同い年だし」

無理です。癖なんです


「分かりました、双葉さん
でも、ごめんなさい。敬語は癖になっちゃってまして簡単に抜けません」



本当に申し訳ないです。本当にごめんなさい

「別に良いよ、でも出来たら慣れたら敬語は抜いて」


その言葉を言い黒、双葉さんは微笑んだ

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