姉さんのオマケ［ワールドトリガー］

オマケ11 ページ11

できるだけ、声を上げない様に静かに泣く。
そんな間も黒江さんはゆっくりと背中を優しく撫でてくれた。


気づくと、黒江さんは居なくてメモが一枚だけ残っていた。

震える手で其れを見ると
"授業に出てくる。お昼休み又来るから、待ってて"
と書いて有り、私は其れを見て溜め息をついてしまった。

「良かった」

ポロリと口から落ちた言葉に、驚いてしまう


馬鹿だなぁ、私。離れてかれることなんて馴れてるのに、黒江さんがいないだけでこんなに怖がってるなんて。こんなに、安心しているなんて。馬鹿じゃあ無いの。
温もりを思い出すように胸に手を当てると

望さんの、黒江さんの優しさがジワリと染み込むように暖かくなってくる


只の自意識過剰だなんて分かってるし、自分の只の思い込みだとも分かってる。けど、


自分の存在を私として、見てもらえたようで。認められたようで。

慰められたようで、


凄く幸せな気分に為ってしまう。



でも、こんな。こんな私が
何もできない私なんかが、こんなに幸せになって良いのだろうか？必要とされない私なんかが

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