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私はシグナルソングのステージ撮影が終わったけれど、そうでない人もいる。本番の時に惜しくも体調を崩してしまって、ステージに立つことが出来なかった子達だ。ツーハオもその1人である。
そんなツーハオから時間と集合場所、絶対来てねとだけ告げられ、彼はそのままどこかへと去ってしまった。たまたま一緒にいたジョンウオッパと一緒に、首を傾げる。
『今の新手の脅迫?Aなんかズハオにしちゃったんじゃない?』
『そんなことは無いと思うんですけど…でも、気は許してるんで他の子よりきつく当たる時はあるかもです』
オッパは優しいので、Aのきつく当たるなんてたかが知れてるでしょ、とフォローを入れて下さる。自分で言うのもあれだけど、正直私も、ちょっと口調が悪くなるくらいだと思う。佳汰なりに言うならデレが少ないってやつ。
それに加えて、ちょっとぽわぽわしてて大体にこにこしてるツーハオの事だから、なにかしてしまって怒ってる、ということでは無いと思うんだけどなあ。少し不安になってしまっている私の心を見透かしてか、オッパは何にせよ言ってみないと分からないと勇気づけてくれた。
『ま、ないとは思うけどもしなんかあったらいつでも部屋来なよ。慰めるくらいならできるし』
オッパ、と目を輝かせると何故か目の前のオッパはげ、と声を出して私の少し上の方を見ている。何かあるのかなと振り返ると、後ろにはジウンオッパがいた。
『ジョンウ、さらっとAのこと誘わないで。俺の
私の髪を優しくすくい上げると同時に、体をすっと引き寄せられる。そんな私たちを見てジョンウオッパはため息混じりに話し出した。
『はいはい、悪かったですよ。たまにAのことそうやって呼んでますけど、なんなんです?』
『それは俺とAだけの秘密だから、ね』
掬いあげられた髪は偶然か必然か、私のイヤリングカラーはジョンウオッパからは見えないようになっている。先程よりも少しだけ強くなった肩に込められた力は、私に同意を促してるのだろう。そうですね、と返事をするとジウンオッパは満足気にだよね、と笑っていた。
『A、いつでも相談には乗るからね。前も言ったけどヒョンのことでも』
『またそうやって俺を悪いモノ扱いする』
『ヒョンのAに対する普段の行いからですよ、ね、A』
ジョンウオッパの問いかけに頷くと、ジウンオッパは納得のいかない表情を浮かべた。
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RUNA(プロフ) - いえいえ教えてくれてありがとうございます! (2023年4月4日 15時) (レス) id: 391b329446 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - RUNAさん» コメントありがとうございます。こちらの作品ではチャギはパクハのことになっております。分かりづらかったりミスしていましたら申し訳ございません。 (2023年4月3日 21時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
RUNA(プロフ) - チャギってパクハでしたっけ? (2023年4月3日 13時) (レス) @page34 id: 391b329446 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 鈴木さん» コメントありがとうございます〜!そう言っていただけると嬉しいです(;;)これからもゆっくりと書いて行きますのでのんびりとお待ちいただけますと幸いです! (2023年3月30日 6時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
鈴木(プロフ) - クムとパクハが大好きすぎて頭抱えてます大好きです(;_;) チャギ呼びもクムの騒がしい感じも最高ですこれからも応援してます!!! (2023年3月27日 22時) (レス) id: 3e062d6061 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りあ | 作成日時:2023年3月17日 22時