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今思えば謎な3人、各自部屋に戻ったけれど、私は特にすることも無いため練習室に向かう。オールスターの部屋を開けると、テレにハンビン、ムン・ジョンヒョンさんがいた。所謂KのWakeoneオールスタートリオだ。相変わらず仲良いな。
扉の音でこっちを向いた3人。テレはゆるゆると手を振ってくれ、ジョンヒョンさんはぺこりと頭を下げてくれる。てけてけとこっちにやってきたハンビンは私の腕をむんずと掴んで2人の前へと引っ張っていった。
『ジョンヒョン、こちらAヌナ!見た目とは想像つかないくらい仲良くなると当たりが強くなるよ』
『ハンビンそんな紹介しないで』
『あーいつもみたいに呼んでよヌナ!』
ジョンヒョンさんの前でも通常運転のようで、誰の前でも変わらない彼が何だか安心する。はいはいチャギヤ、と呼ぶとジョンヒョンさんは驚いたような声を出していた。
『ごめんね、ジョンヒョンくんのことビックリさせちゃった。ソン・ハンビンと区別がつかないからそう呼んでるだけで、深い仲ではないから』
『深い仲でしょ!Aヌナ否定しないでくださいよ』
『ヒョンがなんかすいません、Aヌナ』
何故か代わりに謝ってくれるジョンヒョン。子犬のようなベビーフェイスも相まってとっても愛おしい。トイプードルみたいだ。立ったら大きいからスタンダードプードルだけど。ヌナって呼ばれて可愛いなあって素直に感じるのは、なぜだか久々のような気がする。
『あ、ヌナって呼んでる。おれは呼ぶのに時間が必要だったのに、ずるいよジョンヒョン』
『自分が呼んでなかったんでしょテレ』
『ヒョンがすみませんほんと』
いいんだよとジョンヒョンに手を振る。こんなにしっかりしているのにマンネだなんて、すぐには分からないくらいである。愛らしくて純粋な優しさが何だかとても嬉しくて、ジョンヒョンの両手をぎゅっと握り、これから宜しくね、と話しかけた。
『あ、う...よろしくお願いします、Aヌナ』
少したじろいで目を合わせてくれないジョンヒョン。もしかしてスキンシップが過度だったかな。色んな人達に感化されてしまったかもしれない。
『Aヌナ、おれらのマンネを弄ばないでください』
『そうそう、そういうお姉さんらしさは俺にもっと見せるべきです。最近当たり強いですよ』
愛故にならいいけど、とどこか拗ねるハンビン。そうだよ、と答えるとやっぱり!と喜ぶので、彼もどこか単純で可愛らしいのだ。
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RUNA(プロフ) - いえいえ教えてくれてありがとうございます! (2023年4月4日 15時) (レス) id: 391b329446 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - RUNAさん» コメントありがとうございます。こちらの作品ではチャギはパクハのことになっております。分かりづらかったりミスしていましたら申し訳ございません。 (2023年4月3日 21時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
RUNA(プロフ) - チャギってパクハでしたっけ? (2023年4月3日 13時) (レス) @page34 id: 391b329446 (このIDを非表示/違反報告)
りあ(プロフ) - 鈴木さん» コメントありがとうございます〜!そう言っていただけると嬉しいです(;;)これからもゆっくりと書いて行きますのでのんびりとお待ちいただけますと幸いです! (2023年3月30日 6時) (レス) id: 103a13316a (このIDを非表示/違反報告)
鈴木(プロフ) - クムとパクハが大好きすぎて頭抱えてます大好きです(;_;) チャギ呼びもクムの騒がしい感じも最高ですこれからも応援してます!!! (2023年3月27日 22時) (レス) id: 3e062d6061 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りあ | 作成日時:2023年3月17日 22時