検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:90,525 hit

始まりの話。5 ページ5

いいよ、と快諾してくれたAを連れて外に出る。


「外、週刊誌の人いない?」

「あのねぇ(笑)俺週刊誌の人と一緒に住んでるんじゃないんだからw

だいたいああいう人は夜の六本木とか
芸能人が住んでるマンションの外とかにいるの。

こんな一般人の実家ばっかりのとこには
張り込みしてないから大丈夫だよ」


外に出るって言ってもお店の2階にバルコニーついてるからそこに出るだけだしなw


「…………………A大人になったな」


何から話したらいいか分からずありきたりな会話からはじめてしまう俺、草。


「そりゃ30歳だからね(笑)大人の女性でしょ?」

「身長は?」

「162。大丈夫、ひろくん抜かしてないよ(笑)」

「…………結婚は?」


あんなにいつ聞こうか迷ってたけど、なんだかすんなりきけてしまった。


「……やめた。」

「やめた?離婚したの?」

「ねぇほんとひろくんバカ(笑)

結婚の話あったけど無しになったっていうやめた。
社会人になって彼氏出来たんだよ。

でね、その人から結婚の話出ててその話進んでたんだけど…無しになった。………なったっていうか、、
私の方からしたって言った方が正しいかな(笑)」

「なんで…?…とか聞いていいやつ?(笑)」

「聞かれたくなきゃ話してないよ(笑)………私ずっと好きな人いてね、その人忘れられなかったからかな」


好きな人、、か、、俺…じゃないよなぁ…


「…なるほどね、その人まだ結婚してないの?」

「私の知る情報ではしてない、でも彼女さんいて諦めてた。

でも少し前に別れたって聞いて…
それ聞いて私どうしても諦められなくなっちゃって…

でも多分望みないんだよね…」

「ふーんなるほどね……………………俺じゃダメ?」

「……………え??」


Aがとんでもなく驚いた顔してる。

割と俺も同じぐらい驚いている。

いやそんなつもりじゃなかった。

なんか無意識に口から出てしまった。

そして気付いた時にはAを抱きしめていた。

自分からやっといてアレだが心臓の鼓動がとんでもなくて笑える。


「…ちょっと!ひろくん酔いすぎ!」


腕の中で暴れるAをもっとギュッと抱きしめる。


「酔ってるけど嘘じゃない。俺Aのこと好き。
ちゃんと大人の女性として好き。
だから結婚するの俺じゃダメかな??」

始まりの話。6→←始まりの話。4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (128 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
312人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ジャニ姫 - おさ馴染みでも、それが久しぶりの再会で恋して互いに好きだったって分かって、「俺と結婚して下さい」ってプロポーズ。更には同棲生活まで、そんな恋愛するの、幸せですし、良いですよね。続き待ってます。 (2021年7月5日 1時) (レス) id: 61c754dd4c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:てしゃ | 作成日時:2021年6月30日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。