恋におちたら

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え………！



二階堂さんに
緩く抱きしめられてる。





………急にドキドキして、ぼんやりしてた頭が冴えてくる。





暗闇で徐々に目が慣れてくると…




ここは、もしかして二階堂さんの部屋？

二階堂さんのベッドなの？






………ふ、服は着てるw





どうして？





状況がわからなさ過ぎて、ベッドから出ようと腰に回った手をそっーと外そうとしたけど。




「………………………ん、A？」




二階堂さん、起きちゃった？




「ゴメンなさい……………二階堂さん…………私。

……………あの………………」




「……………あ……………うん。」



眠そうな声で返事をする二階堂さん。


確認するつもりで、今度はゆっくりと身体ごと二階堂さんの方に向きを変えてみたけど。



半分以上寝てるのか、目を閉じたままの二階堂さんをより近く感じるから、

もっとドキドキして…………///ヤバイやつだった。





「あの…………これは…………どうして………///？」



「……………フフ…………やっぱ覚えてない？

………A、昨日お店で眠っちゃったから。」




うわっ、

やっちゃった………



そして、ひとつ思い出したことは。




「……………ゴメンなさい。

……………あの、初詣行こうって………」



一緒にお詣り行こって、約束してたのに。

私ってば。





「……………うん。


A寝ちゃったし、俺も飲みすぎたから。



………昼過ぎに行けばいいかなって、とりあえず帰ってきた。」




相変わらず眠そうに、目を閉じたまま答えてくれる二階堂さん。



あ〜
やってしまった、私。





「……………ていうか、眠いからもうちょい寝よ。」




って、ちょっとうす目を開けて私を見て……緩く微笑みながら、ゆっくりと髪を撫でられる。



そのまま、すっぽりと頭からもう一度抱きしめられて、大好きな二階堂さんの優しい匂いを感じる。




すぐに、二階堂さんはまた寝ちゃったみたいで……頭の上で、規則正しい寝息が聞こえてくる。






どうしよう。




ホントに私ってば、ゴメンなさい。






でも………………何だかすごく幸せ。




そっと、私の手も二階堂さんに絡ませてギュッてしてみる。






ずっとドキドキしてたけど、






二階堂さんのぬくもりと幸せな気持ちに包まれながら、




いつの間にかまた……私も眠りに落ちてた。

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