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高嗣が心の中を、正直に話してくれたから………私も、自分の胸の内をちゃんと伝えたいって思った。
ドイツに行って最初のうちは、できるだけ見ない様に考えない様にしたけど、ダメだったこと。
メリナに言われた「自分の気持ちに素直になること」で、無理に忘れようとするのはやめて、全部を受け止めようって思えたことを話した。
「私も……向こうでずっと、高嗣と同じこと考えてたよ。」
結局、高嗣の面影を振り払うことなんて出来なくて……今までの事にちゃんと向き合って、、、これからずっと、心の中で大切にして生きていこうって思ったから。
高嗣は少しは驚いて、でも照れたような、、どこか満足そうな表情で私を見た。
「俺たち、やっぱどっか似てるね。」
「フフ……///そうなのかな。」
「だからかな、Aちゃんと一緒にいるだけで、なんか安心できる。」
「私は、、、いつだって高嗣といるとドキドキするよ?」
ちょっとだけ湿っぽくなった空気を払拭するように、わざと反対のことを言ってみる。
「Aちゃん、ズルっ。フフ…でもそうやって、これからも俺のことにドキドキして、俺のことだけいーっぱい考えてよ。」
優しいキス。
「………///。」
やっぱり、今日の高嗣はどこまでも甘い。
切なくて、、、幸せで、、、愛しさが込み上げる。
そして急に、可愛い笑顔で
「今日は俺、Aちゃんに逢えただけでよかった。そう思ってたけど、、、やっぱ無理かも。
今、俺……Aちゃんの事が、すげーほしいんだけど。」
ギャップのある事を告げてくるから。
「………///。」
やっぱりずっと、、ドキドキしてるよ?
「俺たちほら、結局似てんだし、、、Aちゃんもおんなじ気持ちでしょ?」
何も言えなくなって恥ずかしくて俯きかけたのに、高嗣の細い指に捕らえられて、唇を塞がれる。
触れた唇がゆっくり離れたから、そっと目を開けると、、、いつのまにか妖艶さを増した高嗣の瞳が私を見つめてる。
その瞳に追いつめられると、、言葉を失う。
「Aちゃん、」
「………///。」
「好きだよ。」
また唇が重なると、今度は最初から深いキスに甘い吐息が漏れる。
高嗣の懐かしい匂いと、身体の奥の方がきゅって疼くようなキスに、、、どんどん思考が薄れてく。
今夜だけの2人の特別な時間が、深く夜に沈んだ。。。
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めろん(プロフ) - にかはるかさん» ありがとうございます(^^♪私にとっても思い入れのある2人なので、完結してちょっと淋しくもあります。まだノープランですが、2人の未来をゆっくり考えてみますね。 (2019年10月24日 10時) (レス) id: 85fa9eafbf (このIDを非表示/違反報告)
にかはるか(プロフ) - 完結おめでとうございます!2人の関係がすごく好きでした。最後は号泣でした。高嗣サイドも続編も短編も待ってますので宜しくお願いします! (2019年10月23日 10時) (レス) id: 1c69577c40 (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - りっちゃんさん» ありがとうございます!後半は少しハラハラさせてしまってゴメンなさいw。私的にも、ゆっくり柔らかく愛を深めていく2人を描きたかったので、伝わってくれてるとすごく嬉しいです。 (2019年10月7日 12時) (レス) id: 85fa9eafbf (このIDを非表示/違反報告)
りっちゃん(プロフ) - 連載お疲れ様でした!!すごく良いお話でした…。ほっこりするというか、にかちゃんと主人公ちゃんの間には、ゆったりほんわかした雰囲気や空気感が感じられました。読んでいてハラハラする時もありましたが、読み終わるとほんわかした気持ちになることが多かったです。 (2019年10月7日 0時) (レス) id: 3f1fc3d1a7 (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - ひよさん» ひよさん、あたたかい言葉ありがとうございます。そして「にかちゃんがにかちゃん」って言って頂けてホッとしています♪続編、まだノープランですがwゆっくり考えますね! (2019年10月6日 1時) (レス) id: 657646c020 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろん | 作成日時:2019年6月25日 17時