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ゆっくりな朝。
カーテンの外はもう明るくって。
ベッドをそっと抜け出して、朝食というには遅すぎる、ブランチの用意。
でも、メニューは高嗣のリクエストで納豆に焼き魚と卵焼きとお味噌汁、、、っていう和食だから、ブランチって言葉が全然似合わないけど(笑)
準備して、寝室に起こしに行くとベッドでまだ熟睡してる高嗣。
無防備な寝顔があんまり可愛いから、ベッドサイドでずっとその表情を眺めていたくなる。
ふんわりした黒髪に触れて、そっーと撫でる。
「高嗣…朝だよ、起きて。」
寝起きの良くない高嗣は、もちろんこの位じゃ起きない(笑)
つるつるしてるほっぺに両手で触れて、ギュってつまんでみる(笑)もちろん軽くだけど。
「ご飯出来たよ。起きて?」
その途端、寝ていたはずの高嗣に急にその両手を引っ張られる。
「キャッ//」
もともと前屈みになっていた私は、あっけなく高嗣の胸の中に。
「起きてたの///?」
「…………フフッ、Aちゃんが起こしたんでしょ(笑)」
「もう!やだ//、ご飯だよ。」
そう言ってるのに、強い力で引っ張られたまま、高嗣の腕の中に閉じ込められる。
「ん、、、もうちょっとこうしよ?」
「ダメだってば///。」
そう言いながらホントは嫌じゃないこと、、、もしかしたら見抜かれてる?
だって高嗣の体温を感じるだけでこんなにも安心するから、腕の中の誘惑にあっけなく負けてしまう私。
去年からずっと鍛えてる高嗣の身体は、色白で細いのにガッチリしてる。
男っぽい色気と、子供みたいな無邪気さを同時に兼ね備えてるなんて、、、なんかずるい。
そして掠れ気味なハスキーボイスは、寝起きはさらに低音で、耳元から身体の中心に響く。
高嗣は、声とその喋り方でいつも感情がダイレクトに伝わって来る。
優しかったり、大人びてたり、楽しそうだったり。
そして、こんな風にボソッと喋りながら甘えてくるときは、声色ももちろん甘い。
そんな高嗣の声が好き。
「Aちゃんをギュってしてるだけで、安心する。」
「………///。」
それは私の方だよ。
でも高嗣は自分で言ったその言葉が恥ずかしかったのか、照れ隠しみたいにフフって笑いながら、もっと強く私をホールドする。
「もー、、痛いってば(笑)」
少し緩められた腕の中で、高嗣の顔を見る。
視線が合って、、、どちらともなく唇が重なった。
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めろん(プロフ) - にかはるかさん» ありがとうございます(^^♪私にとっても思い入れのある2人なので、完結してちょっと淋しくもあります。まだノープランですが、2人の未来をゆっくり考えてみますね。 (2019年10月24日 10時) (レス) id: 85fa9eafbf (このIDを非表示/違反報告)
にかはるか(プロフ) - 完結おめでとうございます!2人の関係がすごく好きでした。最後は号泣でした。高嗣サイドも続編も短編も待ってますので宜しくお願いします! (2019年10月23日 10時) (レス) id: 1c69577c40 (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - りっちゃんさん» ありがとうございます!後半は少しハラハラさせてしまってゴメンなさいw。私的にも、ゆっくり柔らかく愛を深めていく2人を描きたかったので、伝わってくれてるとすごく嬉しいです。 (2019年10月7日 12時) (レス) id: 85fa9eafbf (このIDを非表示/違反報告)
りっちゃん(プロフ) - 連載お疲れ様でした!!すごく良いお話でした…。ほっこりするというか、にかちゃんと主人公ちゃんの間には、ゆったりほんわかした雰囲気や空気感が感じられました。読んでいてハラハラする時もありましたが、読み終わるとほんわかした気持ちになることが多かったです。 (2019年10月7日 0時) (レス) id: 3f1fc3d1a7 (このIDを非表示/違反報告)
めろん(プロフ) - ひよさん» ひよさん、あたたかい言葉ありがとうございます。そして「にかちゃんがにかちゃん」って言って頂けてホッとしています♪続編、まだノープランですがwゆっくり考えますね! (2019年10月6日 1時) (レス) id: 657646c020 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めろん | 作成日時:2019年6月25日 17時