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Side Tamamori
……起きたら、背中に何か暖かいものがくっついてた。
暖かいっつーかなんつーかでかくて汗ばんでて逆にめっちゃ暑い。
「なに………は?宮田?」
昨日宮田と飲んだのは覚えてる。
自分がまぁまぁハイペースでいったことも。
でも起きたら俺は普通にいつも通り自分ちの床にチョクで寝てて、
しかし宮田もなぜか同じようにして俺んちの床で寝ていた。
……部屋に布団とかあればなー、
多分俺みたいには床で寝るの慣れてない宮田に悪いことしちゃったかな。
……と思ったのもつかの間。
いや、お前自分のうち帰れよ!
ちゃっかり俺のスエット着てんじゃねえよ!
ていうか俺のスーツどこいった!?
え、それって宮田が脱がしたってこと!?
ううぅぅぅわぁぁぁ〜〜〜なんか恥ずっ!
2.3秒のうちにこれだけのことが頭に浮かんだ。(笑)
「おい、起きて。お前会社行く前に一旦家帰れよ」
「む?…玉?」
「む?じゃないよ起きろ」
「う、あ、玉。おはよ、う、えっとー、あ、気分どう?」
「サイアク」
目を開けた宮田はなんか妙にしどろもどろで、
いつもの1000倍くらい挙動不審。
ちょっとからかおうと思って最悪って答えたらもう宮田が焦って焦ってすごかった。
「えっ、やっぱ!?ごめん俺が全くそのまま抵抗しなかったから!なんでだろ!?いやでもなんかなんかお前からだしさ!守りたい精神、みたいな!?出ちゃったんだよね!」
変なことをベラベラベラベラ早口で話すし。
こーゆーところがオタクなんだよなぁ多分。
でもなんか必死すぎてなんか笑える。
おもしろ。(笑)
「ぷっ。(笑)必死。みやた」
「え!?」
「ふはははっ」
……あーなんか、
すっごい久しぶりに心から笑ったかも。
なんか別にそんな面白いことでもないけど、
普段殺伐とした仕事をしちゃってるから、心が閑散としてたのかも。
「え待って!?待って!玉?覚えてないの?なんにも!?」
「何を」
「いや、その……き……」
「木?」
「や、そのぉ、き……」
……なんだ?
あーあ、でも宮田といるとなんか楽しい。
「黄?」
「き、きっんじょの猫に咬まれてさ〜」
「ハァ?大丈夫なのそれ?」
「……うん。大丈夫」
……あれ?
宮田がしゅんってしちゃった。
「宮田?」
「やっううん。大丈夫!ね!」
「……?」
なんだかその日は1日中こいつは変だった。
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ほか - 最新話まで一気に読ませていただきました(^^)りんごさんのペースでよいので是非この先を更新してほしいです!楽しみにしております! (2021年9月4日 21時) (レス) id: d8f5e0d33c (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - まほままさん» まだ読んでいただけたなんて!嬉しいです…本当にありがとうございます! (2020年10月3日 23時) (レス) id: b136585c56 (このIDを非表示/違反報告)
まほまま(プロフ) - りんごさん、更新ありがとうございます!ここは更新されるたびに楽しみに読ませて頂いています!この先…ミヤは裕太を守って欲しいですね。更新のんびりゆっくりお待ちしていますね。 (2020年9月11日 4時) (レス) id: 5fd2e2f33b (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - まほままさん» 返信してなくてごめんなさい、ありがとうございます! (2019年7月26日 18時) (レス) id: f95f9b47d8 (このIDを非表示/違反報告)
まほまま(プロフ) - りんごさんこんばんは。ちゃんと読んでいますよ!お待ちしてましたから。大丈夫です、私ものんびりしてますから〜。やっとみっくんから解放された玉ちゃん…みやっちとうまくいくといいんですが…。まったりとお待ちしてます。 (2019年1月17日 21時) (レス) id: de2262a235 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りんご | 作成日時:2017年4月22日 18時