生きた証 2

59 sideF ページ9

北山...調子悪そう..だな


K"..ふっ、ふっ、ﾝﾝ..."

ベットに横になったものの痛みが治まらず、
呻き声が漏れる


"北山、注射打とう。
少し痛み和らぐと思うよ..."

と言いつつも、これは極力打ちたくない薬だ

ここまでの痛みが出るといつもの痛み止め
じゃ効かず、即効性のある注射で
対応するしかないんだ


K"ﾝｯ...ふっ、くっ、、たｯ のむ..."


背中捲るね…と声をかけながら背中にまわる


"北山、チクッとするよ。
一瞬我慢ね...ごめんね"


K"はっ...んﾝｯ！！..ふっふっ.."


"ん、えらい。もう終わり。
しばらくしたら楽になるからなｯ"


少しでも北山が安心できるようにと、
家から持ってきたブランケットを掛けてやった

ホテルのベッドじゃ思ってる以上に
リラックス出来ないだろう...

それからさわさわっと北山の頭を撫でてやると
表情が和らいだ気がした

"明日、病院行こうな。"


そう呟いてまた頭を撫でた







.





でも、、、






明け方、着替えの服を自分の部屋に
取りに行っている間に、北山は姿を消したんだ

60 sideF→←58 side Ki

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す