生きた証 2 (ページ1)

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51 side F ページ1

"ライブ...やろう"

K "えっ...."

Y "ちょッッ太輔！？それはまだｯ...

あっ、みっちゃんはい、レモネード"

F "渉、分かってる

でも、俺はどうしても
このタイミングでやりたい"

K "なぁ...俺がライブしたいの知ってか..？
なんでｯ藤ヶ谷はやりたいのか
聞かせてほしい"

"俺はさ、北山が退院できる日を
ずっっっと待ってた

俺だけじゃない、メンバー、ファンみんな
スタッフさんやJr.、それにジャニーさん

北山のお母さんだってきっとそう

北山が病気になって1番辛いのは
北山なのに俺、立ち直れるか分からないくらい
ショックで...
もしかしたらもう一緒にはいられなく
なっちゃうかもしれないって....

でも、それを支えてくれたのも
メンバーや北山だった

だから...みんなにｯ

「北山はここにいるよ、生きてるよｯ」

って伝えたい

テレビでも、サラッと流そうと思えば
そりゃ流せるだろうけど

俺はそんなんじゃなくて、ファンの前で
俺らと心が通い合える場所で

北山と同じ舞台に立っていたい"

俺...何言ってんだ....

北山を困らせるだけじゃないか//

まだ体調も不安定で、安心じゃないのに

K "藤ヶ谷...

低い声で喋るとちょっとかすれ声になる
この声が大好きで

その声を聞くだけで涙が出そうになる

K "俺も、ライブやりてぇーわマジで

もう、うずうずしまくってる"

よかった.....

ジャニーさんにも許可とっておいて
正解だったみたいだ

K "ライブか... 久々だなｯ...

楽しもｯ...."

ﾌｯ.....

えっ、、、、、

肩が当たることで感じていた
北山存在感が自分の腕の中に落ちてきた

何が.....起きた...？

"北山ｯ！！！

おいｯ、大丈夫か！
俺の声聞こえてたら手握れｯ！

北山..ｯ、北山！

うそ...どっどうしよ//"

Y "太輔ｯ！落ち着け

今先生に連絡した。
こっちに来てくれるって

とりあえずベットに移動しよ"

胸がギュッとして痛い

頭が真っ白で渉の声も全然入ってこない

"はっ、はっ...きた..ｯやま..きたゃま..."

Y "おいｯ！太輔、しっかりしろ！！！

お前が守らないでどうすんだよ！

今腕の中にいるやつ、
助けたいんじゃねーのかよ！！"

そうだ.....

俺がこんなんじゃ....北山守れねぇ..

肩を思いっきり揺さぶられて
俺は我に返った

正気なんて、とっくにどこかいってる...