02.Side Kazunari.T ページ6
「そんなに真ちゃんツボった!?...あ、Aちゃん家どこ?」
「うん、ふふ…え?あそこのマンションだよ。」
すぐそこじゃん。案外俺ん家と近い。
「送ってく。後ろ乗って!」
「え!?悪いよ、すぐそこだし!」
「いーからいーから!!もう遅いし送らせて!」
半ば無理やりAちゃんをリアカーに押し込む。
「しゅっぱーつ。」
自転車をマンションに向けて走らせる。
「風気持ちいい、けど恥ずかしい…!!!」
「漕ぐ方も最初は恥ずかしかったけど慣れれば
ヘーキだよ!」
とか喋ってる間にあっという間に到着。
「ありがとう。私こんなに笑ったの久しぶりで
本当に楽しかった!」
「それは良かったでーす。ちゃんと話し合って、どうだ
ったか報告してね?」
「うん…がんばる!じゃあまたね。」
「ファイト!!ばいばーい、またな。」
初めてあった時よりも幾分か柔らかい表情になった
Aちゃんに手を振ってまた自転車を漕ぎ出す。
「くっそー、俺も彼女ほしいぜーーーー!」
そんな俺の叫びは、夏の夜空にむなしく消えていった。
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ろちこ(プロフ) - ゲス黄瀬の匂いに釣られてコメント失礼致します!これからもこっそりひっそり、楽しみにしておりますので些細な応援ですが、執筆の糧になれればと思います。頑張ってください! (2017年8月11日 18時) (レス) id: 7838910af6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おれお | 作成日時:2017年8月9日 23時