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01. ページ3

終業のHRが終わり、クラスメイトの各々が部活に行ったり、帰る準備をしたりする。

「A、また明日っス!」

「うん、ばいばい。部活頑張ってね。」

別れ際、私の左耳を満足げに触って部活に向かう涼太。

ちくり、胸が痛む。



涼太を見送って、帰ろうと教室を出ると、同じクラスのアリサと綾に呼び止められる。

「ねえA...黄瀬くん昨日もまた1個上の先輩とイチャイチャしてたよ。」

綾「うん。部活終わって体育館の方見たらめっっちゃチューしてるとこみちゃった…いいの?」


2人の勢いがすごくてなぜか私が怒られてる気分になる。


「うん、大丈夫だよ。ありがとね、教えてくれて。」


極力いつも通りの笑顔で2人に向き合う。


「...いつもそうだけどなんでA怒らないの?黄瀬くんサイテーじゃん、ナメられてるよ!?」

「そうだよ...!Aがそんなんだから調子乗ってるんだよ」

「...じゃあ今度言っておくから! じゃあね、心配してくれてありがと。」


不服そうな二人を割って半ば無理やり教室を出る。



『Aって変わってるよね。』

『ほんとに黄瀬くんのことすきなのかな...?代わって欲しい女子なんていくらでもいるだろうにね。』


二人が私のことをどう思っているかなんて聞かなくてもわかる。



好きだよ、私は涼太の事が好きで好きでどうしようもないの。

大好きだから、離れたくないから、

重い女だと思われて捨てられるのが怖いから、

都合のいい女のふりをしているの。

私だって自分のことバカだと思うけど、どうしようもないの。


「…つかれた。」

左耳のピアスがいつにも増して重く感じる。

なんとなくまっすぐ家に帰る気分じゃ無くて、寄り道することにした。

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設定タグ:黄瀬涼太 , 高尾和成 , 黒バス   
作品ジャンル:アニメ
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ろちこ(プロフ) - ゲス黄瀬の匂いに釣られてコメント失礼致します!これからもこっそりひっそり、楽しみにしておりますので些細な応援ですが、執筆の糧になれればと思います。頑張ってください! (2017年8月11日 18時) (レス) id: 7838910af6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おれお | 作成日時:2017年8月9日 23時

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