Prologue ページ2
彼と付き合い始めて1ヶ月経ったある日。
彼が私にプレゼントしてくれたのは、小さな一粒のキラキラ。ピアスだった。
1ヶ月記念日を覚えてくれていた事も、プレゼントもとっても嬉しかった。
だけど、私の耳にはピアスをつける穴が開いていない。
「俺に、Aの耳にピアスホール開けさせて。
それでこのピアスを見るたびに俺のこと思い出して
ドキドキして欲しいっス!」
子犬みたいな目でそうお願いする彼が愛おしくて、
もちろん2つ返事でOKした。
ちょっと痛かったけど、真剣に私の耳とにらめっこしている彼は
目を見張るほど綺麗で、だけどどこかかわいくて、
こんなに素敵な人と付き合えているなんて本当に夢みたいだと思った。
「ほら、できたっスよ!どう?」
私の左耳に光るキラキラのストーンは、不思議なことにいつもキラキラしている彼のようだった。
「一人の時もこれで寂しくなくなりますよーに、っていうおまじないっス」
そう言って私の左耳に1つ、キスを落とした。
この時から、私の左耳には解けない呪いがかかっている。
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ろちこ(プロフ) - ゲス黄瀬の匂いに釣られてコメント失礼致します!これからもこっそりひっそり、楽しみにしておりますので些細な応援ですが、執筆の糧になれればと思います。頑張ってください! (2017年8月11日 18時) (レス) id: 7838910af6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おれお | 作成日時:2017年8月9日 23時