513話 ページ22
Aside
ボンっと重い音が響いてボールが上がったと同時に「さつきちゃん!」とリナが声を上げて
そのボールを拾うために足を踏み出した彼女の溢れそうな胸が美しく揺れた
女ですら惹かれる胸に目がいかない男なんているものか
その胸からは想像できない細い腕と細いお腹にまた少し羨ましくなって
汗ばんだ綺麗な顔に負けを確信した
それと同時に背中に痛みが走って
「あだっっ!」と声を上げたと同時に後ろから聞こえたサヤちゃんの謝る声
ボールは私の目の前で砂に吸い込まれるようにぽすっと音を立てた
「ごめん、大丈夫!?」と駆け寄る彼女に問題がないことを伝えながら背中をさすって
それを見ていたさつきちゃんも心配の声を上げてくれたのに、それとは反対にリナはお腹を抱えて大爆笑をしていた
ちょっと!!と声をあげようと口を大きく開けたところで、視界の中で私の視界の外を見ながらさつきちゃんが嬉しそうに口を開いたのが見えて
私も咄嗟にそっちを向いたと同時にさつきちゃんの「大ちゃんおかえり!」という声が砂浜に響いた
その声の先にいた青峰くんと火神くんの手には大量の飲み物とご飯が入っていて、ビーチバレーをしていたはずの私たちはまんまとその餌に吸い寄せられた
「お前らバレーしてたんじゃねぇのかよっ!!」と声を上げる火神くんの周りには水着姿の女4人
もちろん彼女なんていない彼は少し顔を赤らめながら袋から飲み物を手渡していて
それを見ていた青峰くんがズカズカと歩いてきてさつきちゃんの肩をぐいっと引っ張る
もちろん私たちもドキッとして、アニメのようなその状況に息を呑んで
すると青峰くんがさつきちゃんの首の後ろの紐をつまんだのが目に入ってさらに慌てた声を上げた
スルッと引っ張って紐を解いた彼は、鍛えられた綺麗な腕を動かしながら紐を結び直して
「…ほどけそうだったからよ」と満足そうに微笑みながら、嫉妬心丸出しの子供のような目をしながら火神くんを見た
火神くんは「…いやっ!狙ってねぇから!!」と慌てた声を上げて
大胆な彼の行動に少し動揺しているのが伝わってきた
当の本人はというと、キョトンとした顔で「大ちゃんありがとう〜」と彼を見上げていて
その様子に驚いたと同時に少しあきれた声がみんなから漏れたのが聞こえた
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りん(プロフ) - zhenyangjingkouさん» ドキドキだなんて…嬉しいです( ; ; )温かいお言葉ありがとうございます( ; ; ) (2021年1月25日 18時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - Mさん» いつもいつもいつもいつもありがとうございます( ; ; )( ; ; )( ; ; )これからも末長くよろしくです (2021年1月25日 18時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
zhenyangjingkou(プロフ) - いつも愉しく作品を読まさせて頂いております。こちらの作品は面白く、ドキドキするところが多いのでいつも読んでいます。これからも頑張ってください!! (2021年1月24日 10時) (レス) id: 6cb8df7d81 (このIDを非表示/違反報告)
M - 更新再開、嬉しいです!まだ読み続けてますからね!頑張ってください! (2021年1月23日 19時) (レス) id: 7323c34b15 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - ゆまさん» わぁぁ嬉しいです( ; ; )最近忙しくてゴミ更新だったんですけど、今日からまた爆速になるのでご安心くださいっっ!!!! (2021年1月21日 11時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2020年12月17日 7時