485話 ページ44
黄瀬side
正直、まさかここまで秀徳が上がってくるなんて思っていなかった
赤司っちが倒されるなんて、なおさら予測できなかった
決勝はいよいよ明日
去年も同じ緊張感を体験したはずなのに、今年は高校三年生ということもあってか、なかなか寝付くことができず
布団の上でゴロゴロを繰り返していた。
準決勝では止んでいた雨も、今では土砂降りで雷すら鳴る始末である
雨は関節痛むからやなんだよなぁなんて考えて
ずっと考え事をしていたせいで、いつ、どの辺で眠りについたか自分でもわかっていなかった
朝起きると、走り込みもできないくらいの雨。
今日走ったらきっとAに風邪引くだろって怒られるからやめようと自粛して、プロテインを飲んだ
朝シャワーを浴びると、目の前の鏡に映る俺は浮かない顔をしていた。
思い返せば今回のインターハイ、陽泉も色々おかしかったし
洛山も進むことができなかったし
桐皇なんて早々に負けてしまった
俺は自分たちの試合に精一杯であまり知らないけど、噂によると青峰っちが出てなかったらしい
キュッとシャワーを止め、髪から垂れる水もそのままに俺は思わず下を向いた
去年がピークだったって言うのかよ、
みんな、何でこうなっちゃったんスか、
心の奥に何かわだかまりがあった理由がハッキリと分かった
それは俺の進路
みんな、同じ壁にぶつかってるんだ
だからきっとこれからもバスケを続けるという意志が決まっている高尾は強かった。
簡単な話じゃないスか、
ぽたぽたと音を鳴らす水は、きっと髪が濡れているせい
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りん(プロフ) - 湊さん» めちゃくちゃ今更すみません!!このコメント見て調べて声出して笑いました笑笑笑笑ご指摘有難うございます!!書き換えるのしんどいのでこのまま行きます笑本当に有難うございました笑笑 (2021年1月3日 3時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - インターハイ編って黄瀬達三年生ですよね…?氷室さん一つ年上なので卒業してますよ…? (2020年12月18日 14時) (レス) id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2020年12月6日 11時