484話 ページ43
試合が終わり、ロッカールームを出てロビーに向かうと、応援してくれていたみんなが俺たちを直接祝福しようと待っていてくれていた
秀徳の二軍三軍に加えて、同じクラスの奴ら、女バスの奴ら…、そして黄瀬。
俺らが出ていくと、パチパチと大きな拍手で迎えてくれて
俺らも大きくお辞儀をした
すかさず寄ってきた黄瀬に、挑発的な顔で「まさか勝っちまうとは思わなかったッスわ」と笑われて
俺は負けずに鋭い眼で「お前らも食われねぇようにな」と笑った
いつもなら真ちゃんに「変な挑発するな高尾」と怒られるところなんだけど
何も言わずに俺の横に立った真ちゃんは、「言っておくが、今回の俺たちは過去最強なのだよ」と言い放って
俺は嬉しさと照れでとても複雑な表情で驚いてしまった
もちろん驚いたのは俺だけじゃなく、目の前の黄瀬も少し目を見開いて
「上等ッスよ」とニヤリと笑った
それと同時に少し遅れて来たのか、視界の端に白河ちゃんとリナが走ってくるのが見えて
俺は思わずカバンを捨てて彼女の元へ駆け寄った
「…っ!!」
驚いている周りの声なんてどうでもいい
俺は汗臭い体で、目の前の俺を救ってくれた女神の体を強く抱きしめた
「おめでとう、おめでとう、高尾くん、すごいよ、」
彼女の声は震えている
抱きしめてすぐに離れると、彼女は俺の両手を掴んで「明日は秀徳応援する。」と力強い目で俺を見た
「…え!?」と俺が驚くと、黄瀬と白河ちゃんは意を結したような表情をしていて
「中途半端な気持ちで海常応援するなら、もう秀徳応援しなって怒った」と白河ちゃんが笑った
それとともにもう一度俺に抱きついたリナは、「勝ってね!!優勝だよ!!!」と叫んで
俺は力強く
「…っ、
任せとけ!!」
と、返事をした。
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りん(プロフ) - 湊さん» めちゃくちゃ今更すみません!!このコメント見て調べて声出して笑いました笑笑笑笑ご指摘有難うございます!!書き換えるのしんどいのでこのまま行きます笑本当に有難うございました笑笑 (2021年1月3日 3時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
湊(プロフ) - インターハイ編って黄瀬達三年生ですよね…?氷室さん一つ年上なので卒業してますよ…? (2020年12月18日 14時) (レス) id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りん | 作成日時:2020年12月6日 11時