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481話 ページ40

残りあと少し

俺たちは大ピンチを迎えていた


いやまあ、いつもピンチだけど


ファールを食らったおかげで点差が開いて、それを食らいついて、ギリギリ2点差までこぎつけた



が、しかし。



目の前に映る選手はみな体力がほとんど残っておらず


真ちゃんですら肩で息をしていた


みんなが少し前屈みになって息を切らし見つめる先には

余裕の顔の赤司


俺たちには、もう、なにも、残ってないってことかよッ…



赤司は素早くドリブルをして

それを止めようと入った1年を交わし2年を交わし





俺の前で3pの構えをした


赤司のふくらはぎが、フォームに入る瞬間に少し屈んで力が入り


伸びたとともに足が地面を離れる



『天才の相棒が凡人なわけないでしょ!』


頭の中に聞こえる声は…俺の背中を最後まで押してくれたもう1人の相棒


俺は思わず口角が上がって


気がついたら勢いよく走り出していた


『俺は高校でバスケを辞める』



真ちゃん、…俺ら、最高のコンビだったよな


真ちゃん、凡人でもさ、…努力すれば真ちゃんの横で戦えるよな




赤司の足がだんだん浮いていく



俺、お前がいたからここまでこれたんだぜ






相棒





「勝った気でいんじゃねーぞゴラ!!!」


「!!!」




俺は3pを打とうと飛んでいた赤司の手から離れたボールを真ちゃんがいる方向に思いっきり叩きつけた




俺の見つめる先では真ちゃんがすぐにボールを受け取り



目にも止まらぬ速さでシュートを決めた




二の腕で隠れてあまり見えなかった口は

少し笑っていたような気がする








「ワァァァァァァァ!!!」





これで振り出しに戻ったな








赤司。

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設定タグ:黒子のバスケ , 黄瀬涼太 , 黄瀬   
作品ジャンル:アニメ
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りん(プロフ) - 湊さん» めちゃくちゃ今更すみません!!このコメント見て調べて声出して笑いました笑笑笑笑ご指摘有難うございます!!書き換えるのしんどいのでこのまま行きます笑本当に有難うございました笑笑 (2021年1月3日 3時) (レス) id: 6b9a318112 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - インターハイ編って黄瀬達三年生ですよね…?氷室さん一つ年上なので卒業してますよ…? (2020年12月18日 14時) (レス) id: ef148efd04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りん | 作成日時:2020年12月6日 11時

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