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▲真実-221-▲ ページ4

都内、誠凛高校の体育館にて。


夏の一大大会、IHに戦力を大きく欠いたバスケ部は、昨年度よりも早く全国への挑戦を終え、三年が引退することになった。


バスケ部には今年、昨年のIH優勝効果で10人近く一年生が入部したが、それでも古参の小金井達や降旗達二年だけでは、限界があるというもの。


いくら他校が有力選手を失って実力が拮抗するようになったとは言え、元々の層の厚さが違う。


今年は予選の二回戦までが、限界だった。



小「なんてゆーか…あっと言う間だったなぁ。」



水戸部もそう思うだろ?と、小金井が手にしたボールをゴールに放る。


それは綺麗な放物線を描いて、珍しく入った。



小「木吉が創部するって言い出して、俺達が乗っかって…黒子や火神、お前らが入ってきて…IHでキセキ倒して優勝して…。

すげぇよな、これ、たった二年の間でこんだけやったんだぜ…俺達。」



降「…………。」



今この場には、小金井と水戸部、それから降旗しかいない。


小金井達が一緒にいるのはもはやデフォルトだが、降旗一人でこの体育館に来たのは、ある意味初めてだった。


水戸部がつんつん、と小金井の肩を叩く。


早くしないと、わざわざフリだけを呼び出したんだし。



小「あっ、うん、だよな。

ごめんな降旗、一人で呼び出して。」



降「い、いや…それは平気、です。

……あの、話って…。」



小「んー、話っつっても、これだけ。」



そう言うと小金井は、さっき見事にゴールを揺らしたボールを手にした。


そしてそれを持って、降旗の前まで行って、胸の前につき出して笑った。



小「俺達はもうIH終わったから引退!

だけど、誠凛バスケ部は終わらない!

ってなわけで、はい。」



降「へ…!?」



とすん、と降旗にボールが手渡される。



小「これからも頑張ってくれよ!

降旗主将!」



降「…………!」



小金井から手渡されたボールと、小金井本人を交互に見る。


小金井も、そして普段は何を考えているのかさっぱりな水戸部も、今なら何が言いたいのか分かる。



降「…ッ…ありがとうございます!!」



降旗は大きくお辞儀をして、嬉しさと恥ずかしさでにやける顔を隠した。


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【悲報】せっかく年内に終わらせた数学の宿題を家に置いてくる

さっそくコメントやら評価やらすごくて笑いました\(^o^)/ありがとう!

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設定タグ:黒子のバスケ , 探偵 , オリキャラ   
作品ジャンル:アニメ
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ファイ - 主人公の死の真相知りたいです。書いて下さるとありがたいです(>_<)いつも応援してますっ!!続編楽しみに待ってます! (2014年4月28日 22時) (レス) id: e6e8d659c5 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(ayamea)(プロフ) - extraに入らない方が面白かったです。江戸川ちゃんの狂った感じとか、大好きだったのに、残念です。 (2014年4月26日 23時) (レス) id: cea22bda8f (このIDを非表示/違反報告)
ミカゲ(プロフ) - 春休みの宿題がおわんなくて、ずーっとパソコン出来なくて久しぶりにみました(^^ゞ黒子ぉぉぉ!!生きててよかったぁぁぁ(ToT)/~~~ (2014年4月8日 23時) (レス) id: e410611b3b (このIDを非表示/違反報告)
ドア?ちゃんと閉めたよ、心配しないで。 - すぃませぇん〜(ぶりっ子風)緋紗絵さぁ〜ん、ちょっとぉ今日の放課後、体育館裏来てくれなぁ〜い?← (2014年4月8日 13時) (レス) id: 1808592c18 (このIDを非表示/違反報告)
snowまろ♪ - そうなんですか・・・僕もちょうど今日から3年!くうrrrrろこっち!!生きてたんすね?!あと、いきなり言ってすみませんが、心肺停止が心配になってますよ〜。 (2014年4月7日 20時) (レス) id: 722b590d3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤司うつほ@失踪するかもしれない | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/utsuhobunkacho/  
作成日時:2014年1月8日 6時

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