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▲真実-222-▲ ページ5

バスケ部を託された嬉しさで思わずにやける表情筋を何とか平静に保ちながら、降旗は放課後、ある場所に向かっていた。



降「……降旗だよ。」



控えめにノックをした後、一応誰であるかを告げて、降旗はその一室に入る。


その部屋…病室のプレートには、"黒子テツヤ"と書かれていた。



降「…1ヶ月ぶりぐらいかな、久しぶり。」



黒「………お久しぶりです。」



降旗が話し掛けても、素っ気なく返す彼は、もうかれこれ一年近く外に出たがらず、とうとう精神に異常を起こしていた。


黒子テツヤ、誠凛高校バスケ部に所属するキセキの世代幻の六人目…そして。


一年前の悲劇の、ただ一人の生存者。



降「…今日さ、小金井先輩達が引退したんだ。」



黒「…………。」



降「さっき主将を引き継いだ。

…黒子も早く戻って来いよ、河原も福田も待ってる。」



黒「…そうですか。」



黒子は興味無さげに、手元の詩集を読み進める。


それは確か以前、黒子の誕生日に小金井達が送った物だ。



降「…っ…マジで待ってるからな。

気が向いたら言えよ、いつまでもそんな風なお前は見たくないんだ。」



黒「そんなの、そっちの勝手でしょう。」



降「……………ん…。」



あれから一年で、黒子はすっかり変わってしまった。


以前までは茶化して毒づく事はたまにあった黒子の口からは、今ではもはや本気で嫌がっているとしか思えない言葉だけが飛び出る。


それでも降旗はこうして時折訪れて、黒子の気が向くのを待っていた。



降「……帰るな、俺。

また来週辺り来るから…。」



黒「……もう来ないで下さい。」



それは無理かな…と弱々しく笑って、降旗は病室を後にした。


せっかく久々に晴れ晴れした気分だったのだが、一気に冷めてしまった。


だが、面会をやめるつもりはない。


妙な所で頑固な降旗は、黒子が再び誠凛に戻ってくるまで何度でも、面会するつもりだった。



降「……黒子は…やっぱり、火神みたいな光がいないから…もうバスケしたくないのかな。」



最近よくそう思う。


ただ、当の黒子は先程のような二つ返事しか返さないので、実際の所どうなのかは不明だ。


…まだ心の奥ではバスケをしたいと思っていて欲しい。


降旗は西日が射し込む病院を出て、腹ごなしに近くのマジバに行くことにした。


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設定タグ:黒子のバスケ , 探偵 , オリキャラ   
作品ジャンル:アニメ
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ファイ - 主人公の死の真相知りたいです。書いて下さるとありがたいです(>_<)いつも応援してますっ!!続編楽しみに待ってます! (2014年4月28日 22時) (レス) id: e6e8d659c5 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(ayamea)(プロフ) - extraに入らない方が面白かったです。江戸川ちゃんの狂った感じとか、大好きだったのに、残念です。 (2014年4月26日 23時) (レス) id: cea22bda8f (このIDを非表示/違反報告)
ミカゲ(プロフ) - 春休みの宿題がおわんなくて、ずーっとパソコン出来なくて久しぶりにみました(^^ゞ黒子ぉぉぉ!!生きててよかったぁぁぁ(ToT)/~~~ (2014年4月8日 23時) (レス) id: e410611b3b (このIDを非表示/違反報告)
ドア?ちゃんと閉めたよ、心配しないで。 - すぃませぇん〜(ぶりっ子風)緋紗絵さぁ〜ん、ちょっとぉ今日の放課後、体育館裏来てくれなぁ〜い?← (2014年4月8日 13時) (レス) id: 1808592c18 (このIDを非表示/違反報告)
snowまろ♪ - そうなんですか・・・僕もちょうど今日から3年!くうrrrrろこっち!!生きてたんすね?!あと、いきなり言ってすみませんが、心肺停止が心配になってますよ〜。 (2014年4月7日 20時) (レス) id: 722b590d3e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤司うつほ@失踪するかもしれない | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/utsuhobunkacho/  
作成日時:2014年1月8日 6時

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