▲Truth by Black-255-▲ ページ37
―…そこまで読んで、降旗は硬直した。
そして、そんな降旗を見つめる五人も、怪訝に思い、降旗に問う。
田「……え、続きは?」
降「…あ、いや…なんか、ここまでは物語なんですけど…。
このあと、箇条書きで犯人の動機が書かれてるだけで…。」
緋「…うーん、じゃあとりあえず、その箇条書きの部分は読もう?
そこが肝心なんだろうし。」
緋夢が苦笑いで、続きを促す。
彼を見る由貴菜の視線は、相変わらず冷たい。
降旗は一度固唾を飲み込み、そして続きの箇条書き部分を読んだ。
降「…えっと…犯人の動機。
犯人は、赤司征十郎の不安定な精神状態に付け入った。
赤司征十郎の仲間を大切に思う気持ち、信じる気持ちを逆手に取り、犯行を計画。
…本当に仲間も赤司征十郎の事を信じているなら、事件を引き起こしたのが、赤司征十郎ではないと気付くはず。
気付くのが早ければ早いほど…つまり…事件の前日時点で、既に皆が感付いていれば、犠牲者は出ない…。
……もし、最後まで、誰も、感付いてくれなかったら…。」
赤司征十郎含め、全員が、死ぬ。
これは、犯人vs赤司征十郎の、仲間からの信頼を賭けた、ゲーム。
真「な、に……何よ、それっ…!」
ついに、今まで落ち着いて聞いていた真澄が、ついに怒りを露にする。
真「何よそれ…じゃあ、兄さん達は…そんな下らないゲームの為に死んだの…?」
雄「……そういう事、なんだろうな。」
真「…ッ…ふざけてる…!」
雄「……………。
…降旗君、箇条書きに、続きは?」
降「ない、です……箇条書きの後にも何も書かれてません。」
雄「…そうか。」
そう呟いて、雄は考える仕草をする。
彼の眼前では、真澄と由貴菜が苦虫を噛み潰したかの様な表情で、瞳を潤ませていた。
雄「それだと、足りないんだよな…。
黒子君は、真実を全てそこに書いたと、降旗君に言った。
……でも、実際そこに書かれているのは、桃井さんを見捨てた所まで。
その後の黒子君と、雛宮さんの動向が書かれていない…。」
黒子はあの日の全てを、ここに書いたと確かに言った。
雄のその言葉に、降旗はどういうことなんだろう…と、首を傾げる事しか出来なかった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
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ファイ - 主人公の死の真相知りたいです。書いて下さるとありがたいです(>_<)いつも応援してますっ!!続編楽しみに待ってます! (2014年4月28日 22時) (レス) id: e6e8d659c5 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(ayamea)(プロフ) - extraに入らない方が面白かったです。江戸川ちゃんの狂った感じとか、大好きだったのに、残念です。 (2014年4月26日 23時) (レス) id: cea22bda8f (このIDを非表示/違反報告)
ミカゲ(プロフ) - 春休みの宿題がおわんなくて、ずーっとパソコン出来なくて久しぶりにみました(^^ゞ黒子ぉぉぉ!!生きててよかったぁぁぁ(ToT)/~~~ (2014年4月8日 23時) (レス) id: e410611b3b (このIDを非表示/違反報告)
ドア?ちゃんと閉めたよ、心配しないで。 - すぃませぇん〜(ぶりっ子風)緋紗絵さぁ〜ん、ちょっとぉ今日の放課後、体育館裏来てくれなぁ〜い?← (2014年4月8日 13時) (レス) id: 1808592c18 (このIDを非表示/違反報告)
snowまろ♪ - そうなんですか・・・僕もちょうど今日から3年!くうrrrrろこっち!!生きてたんすね?!あと、いきなり言ってすみませんが、心肺停止が心配になってますよ〜。 (2014年4月7日 20時) (レス) id: 722b590d3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤司うつほ@失踪するかもしれない | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/utsuhobunkacho/
作成日時:2014年1月8日 6時