▲真実-219-▲ ページ1
都内のとある住宅街にて。
由「すーちゃんすーちゃん!
起きてッマジで早く起きてッ!」
真「んー……。」
その日は休日で、少女達は所詮お泊まり会と呼ばれる事をしていたのだが、どういう訳か早朝から家主側の少女が喧しい。
すーちゃんこと、緑間真澄はむくりと床から起き上がると、柄にもなく顔を青くした家主側の少女…高尾由貴菜を見て疑問に思う。
真「…どうしたの、ユキ。
お腹痛いの?」
由「そんなんじゃないって!
ちょっと下来てッ正直ヤバいどころの騒ぎじゃないからッ!!」
たった今起こされたばかりだと言うのに、引きずられるかという位の力で腕を引かれ、真澄は階下に下りる。
コンタクトはおろか眼鏡も着けていないので、僅かに視界がぼやけていた。
真「何なの本当に…出掛けるなら午後からでいいよね…?」
由「何でもいいからとりあえずテレビ見て!」
真「はいはい…。」
もうすっかり呆れた様子で、真澄はテレビの電源を着ける。
チャンネルは先程由貴菜が操作したのだろう、民放のニュース番組だった。
真「で、これが何なの?」
由「テロップ読めよ…!」
凄まじい剣幕の由貴菜に大きな声で言われ、真澄はテロップに目を凝らす。
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――合宿中の高校生32人と連絡着かず。
大量殺人の可能性も…!?――
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真「………は?」
その翌日、彼女達の元に返ってきたのは、銃痕のある兄達の遺体だったという。
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走って、走ってとにかく走って、途中で意識が無くなった。
それでもまだ、走ってたんじゃないかと思う。
気付けば僕は、つい一昨日出たばかりのあの駐車場に戻ってきていた。
試合でも未だかつて、これほどまでに走った事はない。
ついに九死に一生を得た僕の体は、重力に耐えきれず、崩れ落ちた。
黒「……はっ…ぁ………っ…。」
足の感覚がない、痙攣しているのはわかる。
ただ、腕の中ですやすやと眠る彼女の肉体の重みはしっかりと感じているから、腕は平気だったのだろう。
僕は、すっかり真っ赤に染まった手と、清々しい久々の青空に笑った。
黒「……生き残りましたよ、赤司君。
君の口にした真実を、僕は一生背負い続けましょう。」
腕の中の彼女がその愛しい寝顔を崩す事はない。
【探偵少女は真実を守る】
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ファイ - 主人公の死の真相知りたいです。書いて下さるとありがたいです(>_<)いつも応援してますっ!!続編楽しみに待ってます! (2014年4月28日 22時) (レス) id: e6e8d659c5 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(ayamea)(プロフ) - extraに入らない方が面白かったです。江戸川ちゃんの狂った感じとか、大好きだったのに、残念です。 (2014年4月26日 23時) (レス) id: cea22bda8f (このIDを非表示/違反報告)
ミカゲ(プロフ) - 春休みの宿題がおわんなくて、ずーっとパソコン出来なくて久しぶりにみました(^^ゞ黒子ぉぉぉ!!生きててよかったぁぁぁ(ToT)/~~~ (2014年4月8日 23時) (レス) id: e410611b3b (このIDを非表示/違反報告)
ドア?ちゃんと閉めたよ、心配しないで。 - すぃませぇん〜(ぶりっ子風)緋紗絵さぁ〜ん、ちょっとぉ今日の放課後、体育館裏来てくれなぁ〜い?← (2014年4月8日 13時) (レス) id: 1808592c18 (このIDを非表示/違反報告)
snowまろ♪ - そうなんですか・・・僕もちょうど今日から3年!くうrrrrろこっち!!生きてたんすね?!あと、いきなり言ってすみませんが、心肺停止が心配になってますよ〜。 (2014年4月7日 20時) (レス) id: 722b590d3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤司うつほ@失踪するかもしれない | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/utsuhobunkacho/
作成日時:2014年1月8日 6時