【黒子のバスケ】関わらないでください25【赤司征十郎】

不登校＊1256 ページ8

‐赤司side‐


Aはそのまま眠ってしまった。

「はぁ…可愛い」

と思わず溜め息が出てしまう。


Aの頭を撫でながらAを見つめる。

きっと寝苦しいだろうからもう少し深く座り直す。
シャワー浴びて正解だった。

Aは猫みたく、甘えたい時だけ甘えてくる。
マイペースだ。

そんなところが可愛い。
違う。
そんなところも可愛い。だな。


「コホッコホッ」

とAは咳き込んだ。
僕はAの背中を擦る。

Aはしばらくしてから落ち着いた。

こんなに苦しそうなのに一人にさせていたなんて…
明日学校休もうかな。

再びAは咳き込み、目を覚ます。

僕はその度にAの背中を擦ってやる。

「A、ホットレモン買ってきたよ」

と言ってAに渡すとAは飲んだ。
持ったままだから僕がベッドスタンドに置く。

「落ち着いたかい？」

と聞くとAは頷く。

「ゼリーもあるけれど…食べるかい？」

そう聞くとAは力強く頷いた。
僕はAの頭を撫でて使用人を呼ぶ。

Aは小さく咳き込む。

富田がゼリーを持ってきた。

「お待たせ致しました」

と富田は僕に渡すと部屋を出ていく。

「それ……」

Aは小さく声を出す。
Aを見るとAはゼリーを指差していた。

「高いやつ…」
「Aに比べれば安いよ」

と言って蓋を開けた。

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